【ドラマ】インフォーマ(2023)|敵の目的が漫画過ぎ。桐谷健太と森田剛が主演したハードボイルドは面白いのか?【ネタバレ考察】

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ドラマ『インフォーマ』をイメージした画像 サスペンス

2023年に放送されたドラマ『インフォーマ』。

沖田臥竜の同名小説を原作としたクライムサスペンスドラマ。関西テレビの深夜ドラマ枠「EDGE」で全10話が放送され、桐谷健太が裏社会に精通する情報屋・木原慶次郎、佐野玲於が週刊誌記者・三島寛治を演じた。

エンタメとしては面白いんです。だけど、黒幕の目的とかね・・・

漫画です。漫画。

本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。

基本情報




作品名:インフォーマ
原題:INFORMA
公開年:2023年
製作国:日本
上映時間:全10話(各話約30分)
監督:藤井道人、逢坂元、曽根隼人、林田浩川
脚本:酒井雅秋、澤口明宏
原作:沖田臥竜『インフォーマ』
出演:桐谷健太、佐野玲於、北香那、淵上泰史、濱津隆之、般若、二ノ宮隆太郎、藤井陽人、室田真宏、西村元貴、田島亮、一ノ瀬ワタル、MEGUMI、山中崇、高橋和也、宮川一朗太、千葉哲也、石橋蓮司、森田剛
ジャンル:クライム/サスペンス/ドラマ

あらすじ




ドラマ『インフォーマ』をイメージした画像

週刊誌「タイムズ」の記者・三島寛治は、芸能ゴシップばかりを追う日々にうんざりしていた。そんなある日、編集長から命じられ、尼崎である人物と会うことになる。

待っていたのは、元二代目西宮会の若頭補佐で、警察や裏社会にも独自の情報網を持つ情報屋・木原慶次郎だった。木原の運転手として行動をともにすることになった三島は、やがて凄惨な連続殺人事件と、その裏に潜む木原の過去へと踏み込んでいく。

黒幕の目的が、漫画。




トータル楽しめた作品だったんだけど、肩透かしだったのが黒幕・石上兼人の目的。

石上は元国土交通大臣で、大臣認定と異なる施工による準耐火基準の問題が発覚したことで失脚している。その後、自分を酒の席で「笑った」と受け取った副大臣や建設会社、ヤクザ関係者らを標的にし、冴木たちに火だるまにさせて殺していく。

なんじゃそりゃ・・・

政財界の大物を狙い、あれだけ残酷な方法で殺すのだから、当然こちらは何か大きな政治的思想や社会へのメッセージがあるのだと思うがだいぶ個人的な恨みでした。

さらに石上は「日本を浄化する」といった大義を掲げながら、児童養護施設から子どもたちを引き取り、幼少期から傭兵として特殊訓練を受けさせていて、その中に木原慶次郎と冴木亮平がいた。

そして最終的な目的は、自分が育てた最高傑作ともいえる冴木と、木原を戦わせることだったって、漫画的だよね。

せっかく情報屋だとかヤクザだとか心理戦など結構ハラハラさせられる展開なのに、着地が漫画なのでちょっと肩透かしを食らってしまった。

黒幕の目的だけ見るとただのサイコパスに近い。

人間ドラマはそこそこ熱い




ただし本作の根底にある人間ドラマはなかなか面白かった。

特に木原と冴木の関係。

二人は血のつながった兄弟ではないが、石上のもとで育った兄弟に近い関係。

冴木は幼い頃、父親の暴力から母親が冴木と妹を連れて逃げるが生活は行き詰まり、母親は一家心中を図る。妹は母親に殺され、冴木自身も殺されかけるが逃げ延びるというなかなかダークな設定。

その後、児童養護施設から石上に引き取られ傭兵として育てられていくんだけど、森田剛が演じた冴木というキャラは寡黙で影があって虚無的な男であり存在感ありました。

そして木原にも、「ポンコツ1号」と呼んで可愛がっていた河村愛之介を死なせてしまった過去があって、破天荒で口も悪く、ねっとりした関西弁で人を圧倒するような男だけれど、根底ではかなり情に厚い。

だから最後は冴木を殺すことができない。

ここは単純な復讐劇ではなく、人間ドラマとしてよくできている部分だった。

キャラクターが魅力的




ヤクザと半グレが一緒になって殴り込みへ行く展開なんて、木原自身が言うように週刊少年ジャンプみたいだ。

一ノ瀬ワタル演じるキムなんて、車にはねられて、ボコボコにされ、鉄パイプのようなもので頭を何度も殴られているのになぜか全然死なない。

さすがに人間としての耐久力がおかしいだろ。

第8話あたりなんて昔のヤンキー漫画みたいで、武器も使ってガンガン殴り合う暴力描写そのものはかなり見応えがあった。

地上波で放送されたドラマとして考えると、拷問やかなり生々しい暴力をここまでやったのも結構攻めていると思う。

般若もヤクザ役が妙にハマっていて、ラッパーなのか俳優なのか分からないくらいあの独特な雰囲気が合っていた。

そして何より、このドラマを最後まで見てしまう理由はキャラクターの魅力だと思う。

作品って、多少整合性がおかしくても、リアリティがなくても、キャラクターが魅力的なら見れてしまう。

主人公だけじゃなく、敵役も魅力的でなければいけない。

これはかなり大事な条件だ。

三島との「破天荒な男と振り回される常識人」というバディも王道。

男たちの人間ドラマ、暴力描写、ハードボイルドな空気、何よりキャラクターの強さで最後まで見せ切った作品で、自分はそこそこ楽しめた作品でした。

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