【映画】陰日向に咲く(2008)|つまらない?なぜ人生の落伍者たちを描いた群像劇が泣けないのか?【ネタバレ考察】

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映画「陰日向に咲く」の岡田准一をイメージした水彩画風イラスト 人間ドラマ

2008年に公開された映画『陰日向に咲く』。

2006年1月27日に発売された劇団ひとりのデビュー小説を原作とした映画作品で、発売当初は1万5000部規模だったが、「芸人が本気で書いた小説」として口コミで広がり、最終的には100万部を突破するベストセラーとなった。なんじゃそりゃ。

映画版は2008年1月26日に公開。監督は『そのときは彼によろしく』の平川雄一朗、脚本は『電車男』などで知られる金子ありさ。主演の岡田准一を中心に、宮崎あおい、伊藤淳史ら実力派俳優が集結した。

本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。

基本情報




・作品名:陰日向に咲く
・公開年:2008年
・監督:平川雄一朗
・脚本:金子ありさ
・音楽:澤野弘之
・ジャンル:ヒューマンドラマ
・上映時間:129分
・製作国:日本
・主なキャスト:岡田准一、宮崎あおい、伊藤淳史、緒川たまき

あらすじ




映画「陰日向に咲く」の岡田准一をイメージした水彩画風イラスト

借金地獄に陥った男、地下アイドルに人生を捧げる青年、売れない芸人、ホームレスに憧れるサラリーマン――。

社会の隅で生きる“陽の当たらない人々”の人生が、偶然のように交差していく。

オレオレ詐欺に手を染めたシンヤは、被害者の家族と交流する中で罪悪感に揺れ始める。一方、地下アイドル・ミャーコを盲目的に応援する青年や、夢を諦めきれない芸人など、それぞれが不器用に人生へしがみついていた。

やがて点だった物語は繋がり、人間の弱さと優しさが浮かび上がっていく。

売れっ子の役者が演じる違和感




本作は6人の社会から少しはみ出した人たちを描くオムニバス構成となっており、それぞれのキャラクターの関係性が微妙につながっているというわりと王道な展開。

ホームレス、借金、多重債務、地下アイドル、売れない芸人など、決して華やかではない題材を扱いながら、人間の情けなさと温かさを同時に映し出している。

多分、本作は映画じゃなくて小説の方がいいんだろうなと鑑賞していて思いました。別に演技がどうこうじゃないけど、こういう社会の影にいるような存在の人たちを売れっ子の役者さんたちが演じることに違和感がありました。

これ言ったら元も子もないんだけど、アイドルの岡田准一はギャンブル中毒者じゃないのを知ってるから。

そりゃもちろん役なんだけど、役者としての成功者たちが日陰側にいる人たちを演じることへのギャップというか、違和感があって泣けるシーンもそんなに泣けなかったし、いまいち最後まで物語に没入できなかったというのが正直な感想です。

だから本作は原作の小説くらいがいいんだろうなと。

ややこしいからまとめる




本作は結構登場人物が多かったり、過去や現在とつながりがあってややめんどいのでそれらを簡単にまとめます。

・バスの運転手でパチンコ中毒のシンヤ(岡田准一)。

・弁護士の寿子(宮崎あおい)。

 ・寿子の母親は鳴子(宮崎あおい)。

 ・鳴子は雷太(伊藤淳史)に恋し、芸人のコンビを組む。

 ・雷太(伊藤淳史)はストリッパーのジュピター(緒川たまき)に恋していた。

 ・現在のジュピターはシンヤ(岡田准一)のオレオレ詐欺の電話相手。シンヤはジュピターの息子「健一」という設定。

・ジュピターは寿子(宮崎あおい)の母(宮崎あおい)のかつての親友。

 ・現在の雷太(西田敏行)に感化されてサラリーマンからホームレスになったのがリョウタロウ(三浦友和)。雷太を「モーゼ」と呼ぶ。

 ・リョウタロウ(三浦友和)の息子はシンヤ(岡田准一)。

 ・アイドルのみゃーこ(平山あや)に好意を抱いているオタクのゆうすけ(塚本高史)。

簡単に言うとこんな感じです。シンヤは亡くなった女性のことを「俺の母さんだよ!」って言ってたけど、本物の母親はすでに2年前に病院で亡くなっています。この女性はジュピターでシンヤのオレオレ詐欺のカモです。

カタルシスが弱い




ギャンブル依存症で借金を抱えオレオレ詐欺に手を出してしまうが、最後は自分の弱さと向き合い、真っ当に生きる決意をして人生の再スタートをきるシンヤ。

エリートサラリーマンでありながらなぞにカリスマホームレス「モーゼ」に憧れ、自らもダンボール生活を経験し、このホームレス生活を通じて、大切なものに気づいていくリョウタロウ。

崖っぷちアイドルのみゃーこと、彼女を一途に応援するオタクのゆうすけ。アイドルとファンという関係性を超え、互いの不器用な生き方を認め合うに二人。

まぁ、シンヤ、リョウタロウ、寿子、雷太、ジュピターなどは繋がってるとは言え、アイドルのみゃーことゆうすけは完全に独立した話である。

それに彼らが繋がっていたからと言って別にそれが最後にカタルシスに繋がってわけではなくて、「あ、そうなんだ」程度なんです。

なんかいい感じになるかと思いきや肩透かしを食らったみたいな感じで、ジュピターの手紙のシーンとかもやたらと長くて間延びしてる感想です。

「日陰でも自分の場所で一生懸命に生きることの尊さ」を伝える作品なのはわかるけど、わざわざオムニバスして無理やり関係を繋げなくてもよかったのでは?とすら思ってしまった。

オムニバスだからまとまりがないのは仕方がないけど、にしてもなんかモヤモヤが残るのは自分だけなのかな。

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