2023年に公開された映画『リタイアメントプラン 殺し屋の引退生活』。
正直、タイトルから想像する内容とは全然違って悪い意味で裏切られた・・・
本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。
基本情報
作品名:リタイアメントプラン 殺し屋の引退生活
公開年:2023年
監督:ティム・J・ブラウン
脚本:ティム・J・ブラウン
音楽:ジョナサン・ゴールドスミス
ジャンル:アクション/クライム/コメディ
上映時間:103分
製作国:アメリカ
主なキャスト:ニコラス・ケイジ、アシュリー・グリーン、ロン・パールマン、ジャッキー・アール・ヘイリー
あらすじ

ケイマン諸島で静かな隠居生活を送っていた元殺し屋マット。ある日、疎遠になっていた娘アシュリーから突然助けを求める連絡が入る。
犯罪組織に命を狙われることになったアシュリーと娘サラを守るため、マットは再び裏社会の世界へ足を踏み入れる。かつて伝説と呼ばれた男の能力が明らかになる一方で、父娘の間に積み重なった確執も浮かび上がっていく。
やがてマットの過去と犯罪組織の思惑が交錯し、家族を巻き込んだ壮絶な戦いへと発展していく。
ザ・ロックじゃん
本作を観て1996年に公開されたマイケル・ベイの『ザ・ロック』を思い出した。
だって主人公は元秘密工作員で、最強の殺し屋。娘をほったらかしてきた酷い父親という設定や、国家機密の情報USBの存在など所々にあの映画を彷彿とさせる共通点があるからだ。
『ザ・ロック』のニコラス・ケイジが今度はショーン・コネリーが演じたメイソン役をやってるような感じ。
そして内容はと言うと普通のコメディ映画かと思ったら普通のアクション映画です。これにも肩透かしを食らった。
だってこのタイトルならもっとひねったストーリーとか想像するじゃない。蓋をあけたらごくごく普通のアクション映画でした。
そしてアクションも最近の『フォールガイ』みたいなワクワクするようなアクションではなく酷く退屈なレベル。
なによりも「殺し屋の引退生活」というタイトルなのに、正直全く衰えてません。なぜ?
いとも簡単に敵を殺していき、アクションも雑です。
もはや量産型アクションを見せられてる感じ。
おじいさん設定なので、もっと腕が鈍ってるとか想像したけど、この老人設定が何も活きてない。だから別に老人設定にする必然性が感じられない。
「引退したのに結局殺し屋として利用されました」くらいでわざわざタイトルにするほどでもない。
おまけにマットがあまりに強すぎてドキドキもしない。コメディ路線なので絶対に本人が死ぬわけがないのは視聴者全員わかってるわけで観ていて非常に退屈さを感じてしまった。
なんで悪い人になったの?
本作で印象的だったのが誘拐されたサラと監視役の敵との会話。
サラが「なんで悪い人になったの?」と問いかけると男は「考えたこともなかった。それでそっちはいい人?」と返すシーン。
人間って悪いとかいい人とか簡単に割り切れるものじゃないんだよね。彼は「環境がそうさせた」って言ってたけどサラとあの男の会話はちょっとほっこりとさせられるシーンでした。
だってこの映画の主役のマットだってUSBや娘とサラのためとは言え、めちゃくちゃ人殺してるんですよ。被害者からしたらこのマットこそ悪いやつでしょ。
そして最後にUSBを手にしたフロリダ州知事選に立候補する政治家は「善人の手に渡って安心だろ?」みたいなセリフがあったけど、マットを利用してやってること極悪人だからね。
まぁ、勧善懲悪じゃない今の時代のアクション映画ということくらいでしょうか。
ニコラス・ケイジはかつらなのか、髪の毛がふっさふさでしたね。むしろ『コン・エアー』の時の方がハゲてたでしょ。
もっとハゲロン毛を期待したけど、ただの渋いおっさんになっててそれも肩透かし。
ニコラス・ケイジは借金を返すために量産型映画に主演しまくってたみたいだけど本作もまさにそんな量産型映画の一つといった感じだろう。
休日の暇つぶしには持って来いの作品でした。
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