2014年に公開された映画『クローズEXPLODE』。
あの小栗旬と山田孝之のクローズのその後を描く作品。
本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。
基本情報
作品名:クローズEXPLODE
公開年:2014年
監督:豊田利晃
脚本:向井康介、水島力也、長谷川隆
音楽:未公表
ジャンル:アクション/不良映画
上映時間:129分
製作国:日本
主なキャスト:東出昌大、早乙女太一、勝地涼
あらすじ

鈴蘭男子高校を舞台にした「クローズ」シリーズ第3作。前作「クローズZERO II」から約1か月後の物語が描かれる。
滝谷源治らが卒業し、頂点不在となった鈴蘭では新たな勢力争いが激化していた。そこに転入してきた鏑木旋風雄と、同じく現れた加賀美遼平という2人の男が、校内のバランスを一気に崩していく。
やがて抗争は鈴蘭内部だけでなく、黒咲工業や外部勢力も巻き込んだ大規模な戦いへと発展。誰が頂点に立つのか、そして鈴蘭の勢力図はどう変わるのか——。
居場所探し
三池崇史監督のクローズの続編で本作は監督が変わってます。
『クローズZEROII』から1か月後の鈴蘭で滝谷や芹沢らが卒業して空席になった鈴蘭の頂点を狙い新三年生たちが群雄割拠していた。
そこに現れた2人の男・鏑木旋風雄と加賀美遼平により、黒咲工業やODAを巻き込んだ大抗争に発展するという話。
本作は「てっぺん」を決める話だけでなく、「自分の居場所探し」がテーマとなっており、主人公の鏑木旋風雄、ヤクザの息子の加賀美遼平、ヤクザ見習いの藤原がメインとなる。
前作からさらにテーマを深化させたような内容となっていましたが、いかんせん二時間という制約があるなか、ストーリーの詰め込み感で少々まとまりのなさが浮き彫りになってる印象。
それだけじゃなくて普通に考えてツッコミだらけと言うか突っ込んだら負けというか、失笑の連続。
だけどイキってる若い頃ってこんなんだよね、みたいな謎のパワープレーもあったりして最後まで飽きずに観れてしまいました。
喧嘩に卑怯も何もないっていう藤原も理解できるし、いい拳と良くない拳があるっていう拳さんの言うこともわかる。
この鈴蘭高校は男がこの社会でのし上がっていく一つのメタファーなんでしょう。
すべてが浅い
しかし先生が全くいないリアリティの無さは何なんでしょう。まるでこの高校は刑務官のいない刑務所のようだ。
というか学費払ってるの?
この高校を卒業してどうするの?
って基本的に漫画の世界なのでツッコミだしたらキリがないんだけど、それを実写で描くことのギャップってどうしても出るわけで。
だからどうしても主力のキャラクター以外が妙にモブ的で人間的な感じが全くないんですよね。
まぁ原作だともうちょい一人一人の内面を描いてるけど映画だとどうしても限界が出てくる。
冒頭シーンで旋風雄が「鈴蘭ってこっち?」って聞いただけなのに、質問に答えず「お前鈴蘭なめんなよ」って全く会話になっとらん。
それは本作に限ったことじゃなく前作もそうだったけどヤンキーたちの描き方が雑というかステレオタイプすぎる。昭和のヤンキーそのまま。
だから本作を観ても何もないというか、観終わってみても「自分は一人じゃない、仲間がいる」みたいな非常に浅いテーマ性しか得られなかったのが残念です。
主人公の旋風雄もなぜあんなに一人でいたがるのか、つるむことに興味がわかないのか。ボクサーだった親父が死んで施設に預けられ孤独を味わったから?
いまいち説明が不足してるし彼の葛藤の中身がボンヤリしています。
そして旋風雄がスイッチ入ったタイミングもようわからんし。
すべてがどうでもよくなる
そして加賀美遼平との決闘。
死んだ親父みたいにシャドーボクシングしてるシーンがあるくせに、妙に大ぶりのパンチばかりで非常にどんくさい。
これ観ると旋風雄の強さって結局「腕力だけ」やん。
喧嘩偏差値的にこれはどうなんでしょう。
そもそも強羅徹みたいな正々堂々とした喧嘩と藤原みたいに卑怯な喧嘩もあるわけで、その線引きは?
一年の遼平が刺された強羅徹と戦って倒しても「3年を倒したぞ!」みたいな感じになってて、おいおいちゃんとしたレフェリー必要だろ。
そこグズグズならもはや、
喧嘩偏差値とかも一気にどうでもよくなってくる。
ライブハウスでの喧嘩シーンで音楽演奏も漫画ですな。
あと気になったのがこの映画、音楽がなると一気に音がデカくなる。ギター音聴かせたいのはわかるけどもっと編集で調整してよ。
そして板尾ヤクザは中田オートにこだわる?やたらと風俗にしようとか。
一番笑ったのが「3年に喧嘩売っていいのかよ」に対して「2個しか変わんねえだろ」の切り替えし。
正論。




