2008年に制作されたテレビ映画『アナコンダ3』。
とにかく内容がなさすぎる。この映画のために時間を使ってブログ記事を書くことの意味を考えるし、果たしてこの記事を読む人間がいるのかどうかはわからないが、自分が思ったことを述べていきたいと思います。
本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。
基本情報
作品名:アナコンダ3
原題:Anaconda III
公開年:2008年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:91分
監督:ドン・E・ファンルロイ
脚本:ニコラス・デヴィッドフ、デヴィッド・C・オルソン
原作:なし
出演:デヴィッド・ハッセルホフ、クリスタル・アレン、ジョン・リス=デイヴィス、アンソニー・グリーン、パトリック・レジス
ジャンル:モンスター/パニック/ホラー
あらすじ

巨大企業ウェクセル・ホール社の秘密研究施設では、生物の老化を抑える成分を持つ「不死の蘭」を研究するため、2匹の巨大なアナコンダを飼育していた。
実験によってアナコンダは18mもの巨体へ成長するが、施設を訪れた社長マードックの些細なミスからケージを脱走。スタッフを襲った末、森へと逃げ込んでしまう。
女性生物学者アマンダと施設責任者ピンカスは、腕利きのハンター・ハーマットらとともに、凶暴な2匹のアナコンダを追跡する。
びっくりするくらい内容がない。
クソ要素が多すぎてそもそも映画の内容が入ってこないので話をまとめていこうと思う。
本作は東欧ルーマニアの秘密研究施設で行われていた遺伝子実験から始まる。
不老不死や病気治療への応用を目的に巨大なアナコンダを使った研究が進められていたが(なんでアナコンダを使うんだよ)、投資家マードックが実験を急がせたことでトラブルが発生(思いっきり本末転倒だろ)。凶暴化した2匹のアナコンダが施設を破壊して外へ逃げ出してしまう。
事態を収拾するためマードックはハメット率いるハンターチームを雇い、研究者のアマンダも同行。森や施設周辺で巨大アナコンダを追いかけるものの、メンバーは次々と餌食になっていく。
その裏では不老不死につながる研究成果を独占しようとするマードックの思惑も絡んでくる。
要するに、研究施設から逃げた巨大ヘビをハンターたちが追いかけるというものすごくシンプルなモンスターパニック。
ラストではアマンダが巨大アナコンダに時限爆弾を仕掛け、裏切り者のハーマットごと爆破して倒すことに。
同じ悲劇が起きないように研究資料を爆破して終わらせるが、生き残ったアナコンダの赤ちゃんが仲間によって持ち帰られるという続編へ続く結末となる。
シンプルどころか、本当に内容がほとんどない。
料理も削れって引き算の料理って言うけど、それは素材がもともと良くないと引いてもいい料理にはならないのだ。
この映画は、引いたら何もなくなった。そんな感じだ。
CGが酷すぎて
自分は先に『アナコンダ4』を観てから本作を観ているので、ある程度覚悟はしていた。
なんで本作を観たんだろう?
だって4という続編が作られるわけだから3はそこそこヒットしたと考えるのが自然ではないか?
でなけば一体誰が得をするのだろう?
ということで観始めた本作だが、4と同じくらい酷い。「どっちがクソか」と言われてもクソを2つ並べられただけでクソに優劣もクソもないのだ。
まずとにかくCGが荒い。相変わらず試作品を見せられてるようなチープさだ。
巨大アナコンダが人間を襲う場面を見ても、そこに本当に巨大な蛇がいるようにはまったく見えない。
「CGに対して俳優たちが必死に驚いている」ようにしか見えないのは致命的じゃないか。
これでは役者がどれだけ恐怖におののいても、その恐怖がこっちまで伝わってこない。
役者が哀れだ。
人間が襲われても痛みを感じない。緊張もしない。怖くもない。
CGの出来が悪いことで、映画に必要な感情まで全部消えてしまっている。
しかもひどいのはアナコンダだけじゃない。
車に乗っている普通のシーンまで、後ろの窓から見える景色が明らかに合成なのだ。
いやいや、教育テレビを見てるんじゃないんだから。
映画学校の卒業作品なのかなと思うくらいの映像で、これを完成品として世に出せる神経が自分には全く分からない。
なぜ4を作ったのか?
本作を観ているとすべてをパワーダウンさせた『ジュラシック・パーク』を観ているような感覚になってくる。
さらに銃を撃つときの音が異常に大きい。うるさいレベルだ。
会話の音量に合わせて観ていると、突然「バン!」と馬鹿みたいな音量で鳴るので、本当にやめてほしい。せめて音声くらい統一してくれ。
CGだけならまだ笑って済ませられるがストーリーまでまったく面白くないこと。
巨大蛇が逃げる。
人間が追う。
蛇が人間を食う。
また追う。
それを延々と繰り返しているだけ。
途中には、泥を体に塗ることでアナコンダの体温感知から身を隠すという展開まで出てくる。完全に『プレデター』のパクリである。
もう何がしたいのか分からない。
そして最大の謎がこんな映画なのに続編『アナコンダ4』まで作られていることだ。
このシリーズの需要は一体どこにあるのか?
誰が「次も作ろう」と言っているのか?
出資者の中に、とんでもないアナコンダの大ファンでもいるんじゃないかと疑いたくなる。
この完成度の作品にちゃんと予算がついて、さらに次回作まで作られているという事実が、映画そのものより不思議だ。
出演している俳優たちにとっても、黒歴史になっていてもおかしくないんじゃないかと思うくらいのレベルなのだ。
「クソ映画」とはまさに本作と次回作のためにあるようなワードだ。





