【ドラマ】東京貧困女子。(2023)|貧困女子が特に女子じゃない件・全く刺さらなかった理由【ネタバレ考察】

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ドラマ『東京貧困女子。』をイメージした画像 人間ドラマ

2023年のドラマ『東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-

本作は、中村淳彦によるノンフィクションを原作にしたWOWOWの社会派ドラマで、貧困を理由に性産業へ向かう女性たちを通して、現代日本にある格差、自己責任論、女性の生きづらさを描いている。

女の人とか、男の人とか線引きする必要ってあるのかなという感想を持ちました。その理由はのちほど。

本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。

基本情報




作品名:東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-
原作:中村淳彦『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』
放送年:2023年
製作国:日本
話数:全6話
放送局:WOWOWプライム
監督:青木達也、遠藤光貴
脚本:高羽彩
出演:趣里、三浦貴大、高橋ひとみ、淵上泰史、霧島れいか、宮澤エマ、田辺桃子、東風万智子、安斉星来、高田夏帆、金澤美穂、樋井明日香、柿丸美智恵、三浦獠太、梅舟惟永、川島潤哉
ジャンル:社会派ドラマ

あらすじ




ドラマ『東京貧困女子。』をイメージした画像

経済誌の契約編集者・雁矢摩子は、「女性の貧困」をテーマに取材を始める。
そこで出会うのは、生活苦や家庭環境、学費、孤独、搾取によって追い詰められた女性たちだった。
摩子は風俗ライターと共に彼女たちの声を拾いながら、貧困が決して他人事ではない現実を知っていく。

「女性の貧困」に絞ったことで、逆に見えなくなったもの




本作は全6話、1話30分弱という非常に見やすい構成になっており、サクッと観れるということで観始めたドラマ。

ただ実際に描かれている内容はある程度想像の範囲内で、大きな驚きや新しい視点はあまり感じられないというのが感想です。

まだまだ日本は男性優位社会で、ひとたび離婚、介護、病気、倒産などに見舞われてしまえば、ここに登場した女性たちと同じように社会からこぼれ落ちていく可能性がある。

一話目は、親のリストラ、体のいい学生ローン、貧困に向き合わない医大のカリキュラムと自分の責任ではないのに貧困になった女性の話。

わかるんだけど、それは別に女性に限ったことじゃなくない?

そもそもタイトルが『東京貧困女子。』となっているように、この作品は「女性の貧困」にテーマを絞っている。しかし「貧困」って決して女性だけの問題ではなく、男性にも当然存在する「社会の問題」だからだ。

「親のリストラ、体のいい学生ローン、貧困に向き合わない医大のカリキュラム」ってたまたまこの話の貧困者が女性だっただけで、そのまんま男性にもあてはまると思うんだけど。

本作ではなぜ「女性」という属性だけを切り取って描く必要があったのか?

既視感




実際、作中では女性たちが貧困に陥った背景や、社会から受けた不利益、差別、苦しみが中心に描かれていくものの、その一方で男性側の事情や視点はほとんど語られない。

そのためどうしても「女性だけが被害者である」という構図を強調しているように見えてしまい、物語としてのバランスには終始、疑問が残ってしまった。

改めて言っておくと、女性特有の困難が存在すること自体を否定するつもりはないんです。

当然女性差別という歴史があって、現に今も差別されてる人はいるのも理解してるんだけど、でも逆に世の中には男性差別もしっかり存在するわけですよ。

たとえば「おっさんはパーカーを着るな」とか「おっさんはハーフパンツを履くな」とか炎上してましたけど、あれだって立派な差別じゃない?

Netflixなんて男に恨みでもあるの?ってくらい女尊男卑な作品ばかり。

要は「わざわざなんで東京に限定するのか」、「なんで女性に限定するのか」、そして限定した結果、あまり物語が広がってないし、彼女たちの貧困理由などわりと既視感ある内容だったという点において特に目新しさを感じないんです。

もっと言えば、タイトルは『東京貧困女子。』なのに、実際に出てくる貧困女性たちは「女子」って年齢じゃない人もいるけど。

男が悪者になる作品




作品の登場人物たちは確かに時に男性からDVなど酷い仕打ちを受けていて苦しんでいた。でもね、あたかも「男がみんな悪い」みたいなセリフがちょいちょいあるのは何なんでしょう?

いや、シンプルに一緒にすんなよ。

DVするやつは「そいつが悪い」わけで、女だってDVする事件たくさんあるんですが。

それは男とか女とか性別の問題ではなくて、お前自身が選んだ相手の話なだけだろ。

最終話のDVの話で「被害が証明されないと慰謝料は難しい」というくだりがあるんだけど、主人公の雁矢摩子が「それって殴られろってこと?」というなんとも飛躍したセリフが飛び出したのには呆れた。

本作は女性の貧困をテーマに扱ってるので一生懸命男を悪くしようと必死なんです。

そこがちょっと気になりましたね。

でも唯一いいなと思ったのが、ラスト付近でライターの女上司が男性社員に「あんたそれでも妻帯者?」みたいなパワハラ発言をするシーンで、きっちり「それはセクハラでパワハラです」と指摘していたこと。

パワハラ、セクハラがこれだけ言われてるこの時代に、女性もこのような発言をしたりするということは、女性こそ男性差別への意識が低いのではないかなと感じてしまったシーンでした。あ、これも差別ですかね?

ゆえに本作は「女性の貧困」という一点に焦点を当て続けたことで、テーマの広がりが失われてしまった印象を受けた。

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