【映画】近畿地方のある場所について(2025)|動物死に過ぎ問題。怖い?最後のアレの正体【ネタバレ考察】

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近畿地方のある場所について(2025)の主人公を描いた水彩画風オリジナル画像 ホラー

2025年に公開された映画『近畿地方のある場所について』。

監督は『ノロイ』や『サユリ』なんかの白石晃士。

少なくとも『“それ”がいる森』なんかを撮った中田監督より遥かに良質なホラー映画を撮る監督であります。

基本情報




作品名:近畿地方のある場所について

公開年:2025年

監督:白石晃士

脚本:大石哲也、白石晃士

音楽:ゲイリー芦屋、重盛康平

ジャンル:ホラー/モキュメンタリー

上映時間:103分

製作国:日本

主なキャスト:菅野美穂、赤楚衛二

あらすじ




近畿地方のある場所について(2025)の主人公を描いた水彩画風オリジナル画像

オカルト雑誌「不思議マガジン」の編集部員が、行方不明になった同僚を探すことから物語は始まる。彼が追っていたのは、近畿地方の「ある場所」で起きたとされる不可解な事件の数々だった。

幼女失踪、集団ヒステリー、都市伝説、心霊スポットでの異常な現象。バラバラに見えるこれらの出来事は、やがて一つの地点へと収束していく。

取材を進めるほどに明らかになるのは、「その場所」に近づいた者が不可解な形で消えていくという共通点。そして調査を続ける編集部員たちもまた、次第にその異常に巻き込まれていく。

前半はいいのにラストが・・・




結果から言えば前半はホラーとしては素晴らしかった。

ビデオテープ、DVD、ニコ生など何種類もの映像の質感が異なる心霊映像が連発。

ドキュメンタリーならぬモキュメンタリーの手法でまるで『呪いのビデオ』風。

ひたすら粗い画質のなかに心霊現象が起きる映像が差し込まれ、わかっちゃいるが雰囲気があって決して夜に一人では観たくない。

話は先輩がこれらの怪奇現象映像の謎を解明して記事にしようとしていたが、パソコンを持って失踪してしまい、残された後輩が菅野美穂と一緒に先輩が調べていた映像をもとに事件の真相に迫るというもの。

一見関係のないように思える映像には実は共通点があり、徐々に点と点が繋がり近畿地方のとある山に怪奇現象の鍵があることが判明する。

最後まで観て改めて感じたのは幽霊ってのは見えるようでいて、見えない。見えないようで、見える。

貞子だって映画の冒頭シーンでいきなりテレビから出てきても怖くない。ジワジワと「なんだか気味悪いなぁ」と思わせてからじゃないと。

ホラー映画はこの絶妙な塩梅が重要なんだ。

ついに原因の石を見つけに山のなかに入っていく二人だが、そこに現れたのは宇宙人的なビジュアルのモンスター👽。

なにあのモンスター。顔もなんて間抜けなんだ。

結局あのおとぎ話の神様的なものなんでしょう。

あの赤い服の少女はビジュアルも最高だったのに一体なんでこんなことになるのか…

今までの緊張感を全てぶち壊しにかかる大胆さに戸惑いが隠せない。

本作は前半はチラリズム満載でドキドキさせられるが、後半のネタバラシになるにつれてチープなモンスターにガッカリさせられた。

まさるの柿




結果的には菅野美穂は自分の息子を取り戻すべく、お化けの片棒を担いで、仲間を「生贄」にするために動いていたという話であった。

自分の息子を取り戻すためなら仲間も売り、赤い服のお化けも車で轢くまぁまぁ逞しいキャラクター。

結果的にお化けよりも怖いのは「失うものがない人間」なのか。

この赤い服の女の子は実際に事件に巻き込まれた子でその両親が菅野美穂と同じように生贄を捧げることで復活させた子供と解釈していいだろう。隣にいた男の子も公園の木で首吊りをして自殺した子で間違いない。

山の主みたいなのは完全にモンスターの姿、怖さよりも知的生命体と言った方がしっくりくる。

劇中の中で出てくるあのおとぎ話の「母親を亡くした男」の前に現れる神様のようなもの。あの男が柿を餌に女を生贄にできていたら母親が生き返ったのだろう。

菅野美穂はなんとか仲間を生贄にして無事に子供が復活しましたとさ。でもドス黒いのはいいのかな。

まぁ理屈並べてもアレなのでこれはファンタジーだと思ってやり過ごします。

ホラーとお笑いは紙一重




ニコ生の映像で、自分にカメラを向けて、後ろに首を吊った女が映るシーンはちょいとあざとい。どう考えても出てくるフラグたちまくり。

確かに前半は怖いんだけど、冷静に観ると笑えるシーン満載です。

しかしなぜ幽霊って毎回長くて黒髪なのか。金髪とか茶髪ってないよね。毎回お決まりのパターン。

赤い女の人がベランダにいるとかいちいちシュールだし。冷静に考えてプチョヘンザップしてんだろと思ったらちょっと笑えてくるじゃないの。

あとはとにかく動物が生贄になり過ぎ問題。

なんだろうな、「ペットを飼いなさい。」

お祓いしてる途中に嘔吐したお坊さんのアドバイスがあったけど、あの坊さんは完全に貰い事故でお祓いギブアップ。

まさるの話の通り「生贄が必要」なのはわかるが、

ペットでいいの?女ではなく?ペットのサイズ感は関係するの?

この辺のルールもわりとザックリとしてます。

佐藤くんのくだりはまんま『呪いのビデオ』やん。特にインタビュアーとかのあの感じも『呪いのビデオ』そのままです。

「猫は五匹目です」。どうせその五匹目も死ぬんだよ・・・

富士山の麓に奥さんと逃げてきた先輩に至っては動物死にすぎだから。

だって先輩がいなくなったの先週でしょ?

だとしたらまだ一週間くらいしか経ってない計算になるけどよくこれだけの動物集められたな。

インコは生きてたけど?

奥さんはなぜ四つん這い?撮影現場、笑ってた人いただろ。

「人間って絶対あんな動きしないよね」を逆手にとった演出だけどあの動きもナイト・シャラマンの『ビィジット』ですでに出てきてるし色々と過去の作品の焼きまわしが垣間見える。

まぁ、様々な映像を通して真実に迫るという大まかなプロットはよくできていたしなんだかんだ楽しめました。

最後の菅野美穂の顔が歪んでいくのも凝ってるなぁ。

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