2022年公開の映画『カラダ探し』。
やれやれ、私は一体何を見せられたんだろうか。
まぁ、前代未聞のうんこ映画の『“それ”がいる森』よりはマシだったけど、相当ひどい映画なのは間違いない。
本記事ではネタバレ全開で感想考察レビューしていきます。
基本情報
作品名:カラダ探し
公開年:2022年
監督:羽住英一郎
脚本:土城温美
音楽:菅野祐悟
ジャンル:ホラー/サバイバル/青春
上映時間:102分
製作国:日本
主なキャスト:橋本環奈、眞栄田郷敦、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠、柄本佑
あらすじ

県立高校に語り継がれる怪談――それが「赤い人」。
ある日、主人公・森崎明日香(橋本環奈)は、クラスメイトと共に“カラダ探し”を頼まれる。頼みを拒否することはできない。夜の学校に閉じ込められ、バラバラにされた少女の身体を8つ集めなければならない。
しかし、校内を徘徊する「赤い人」に見つかれば即、惨殺。全員が殺された瞬間、時間は前日の朝へと巻き戻る。
死んで、戻って、また死ぬ。
ループする一日。
減っていく精神。
募る疑念と衝突。
仲間を信じるのか、それとも疑うのか。
ループから抜け出す条件はただ一つ――
8つのカラダをすべて集め、正しい場所へ戻すこと。
だが、このゲームには単なる怪異以上の“ルール”が潜んでいる。
そして明らかになる、赤い人の正体と、繰り返される悲劇の根源。
展開が早すぎて全く怖くない。
ホラー映画なんだけど、全てが唐突すぎる。
井戸っぽいところからいきなり複数の赤い手がわさわさと出てくるシーン。
あのさ、ホラーってこう言うことなの?
こういう現実離れしたシーンっていきなり出すものじゃなくて、もっとじとーっとした不気味な演出の蓄積の先に出すから怖いと感じるものなのよ。
貞子がのっけからテレビから出てきたら笑うでしょ?
でもそこに至るまでの「なんか、気持ち悪いな」の積み重ねが大事なの。
女性をホテルに誘う時にいきなり「ホテル行こうよ!」なんて言わないよね?ムードってのがあるでしょ?
この作品は全部唐突だからムードもクソもない。なんでこう焦るんだろう?
あの赤い手もいきなりだから「あ、これ狭いところに複数人で撮影大変だったんだうな」とかそっちに意識がいってしまった時点でホラーとしては失敗なのです。
結果的にホラー映画なのに全然怖くない。これって何なんでしょう?何がしたいのか全くもって不明。
タイムリープが仇となる
そもそも赤い人は「お化け」というよりただの「モンスター」。
律儀に高校生たちがバケモンのことを「赤い人」って言うのもちょっと笑える。
しかも赤いやつがやたらと強すぎて見つかったらアウト状態。じとーっとしたお化けじゃなくてやたらと暴力的。
首が反転してエクソシストみたいな動きにはもはや苦笑いしかない。
そしてタイムリープという設定の時点で「最初の数回はどうせまたみんな死ぬだろうな」と想像してしまうため、特にドキドキもない。まさにタイムリープの設定が仇となっている。
人はやり直せないからドキドキするんだよ。
強いて言うなら彼らは毎回痛い思いをして死んでるわけで、昼は明るく青春ごっこできるメンタル尊敬します。
海を走るシーンとかテラスハウスでもやらない臭さ。これはだいぶきついぞ。
最後まで何もない。
中盤からはモンスターとのバトルものになっとる。
どうやら食べられたら存在が消えるらしい。なんじゃそりゃ。勝手な追加ルールについていけません。
高校生の男の子が言う。「俺らの孤独が呼び寄せたんだ」。
いや、そんな程度の孤独ならみんな孤独だわ。
浮気された程度の孤独であの赤いバケモンに追いかけられるの?孤独のハードル低くね?
最終的にもはや赤い人、鳴き声が怪獣とか声になってるよ。
橋本環奈がどんくさ過ぎてひたすらストレス。高広が身代わりになってるのに首をもっていかずに「高広、しっかりして」とか観客のストレスをためるだけのキャラクターに辟易。
いや、はやく頭を持っていけよ。
しかも赤い人、謎に打撲が効くようになってるし。肉弾戦通用しない相手かと思ったら橋本環奈の攻撃はなぜか効いてるようだ。なぜだ?その説明も一切ない。
多分橋本環奈がやられたら物語が成立しないからだ。そっか、おっけ。
最後まで観ても何もないというか、
ホラー映画を観たあとの薄気味悪さとか、尾を引く感じとかが一切ない。
終始、高校生が考えて、高校生が映画を撮ったような作品でした。
アルコール度数の高い酒を飲みながら暇をつぶすにはいい作品なのかもしれない。
評価・受賞歴
本作は興行収入11.8億円を突破し、2022年公開ホラー作品として高い成績を記録。特に10代・20代層からの支持が厚く、SNSを中心に話題化した。
評価されるポイント
・ループ設定による緊張感
・テンポの良い展開
・青春群像としてのバランス
・橋本環奈の等身大ヒロイン像
ホラー単体というより、「デスゲーム×青春」のミックス型エンタメとして成功している。恐怖の強度よりも没入感とテンポを重視した作りだ。
賛否が分かれる点
・原作との設定差
・ホラーとしての怖さはやや抑制的
・キャラクター造形の単純さ
つまり本作は“本格ホラー”ではなく、“若年層向け体験型ホラー”。そこをどう見るかで評価は変わる。
受賞歴・記録
・2022年公開ホラー映画興行収入No.1クラスの成績
・興行収入11.8億円突破
・続編『カラダ探し THE LAST NIGHT』(2025年公開予定)制作決定
商業的成功という点では明確な勝利作。
そして続編へと繋がるだけのポテンシャルを示した作品でもある。





