2022年に公開された映画『トールガール2』。
前作の学園ラブストーリー『トールガール』をガラにもなく観て、意外と悪くなかったのでその続編を鑑賞。
前作の焼き増しを危惧したがそこはさすがNetfilx。しっかり前作にはない要素でキャラクターを育てていました。
基本情報
・作品名:トールガール2
・公開年:2022年
・監督:エミリー・ティン
・脚本:サム・ウルフソン
・音楽:マテオ・メッシーナ
・ジャンル:青春/ロマンス/コメディ
・上映時間:97分
・製作国:アメリカ
・主なキャスト:エヴァ・ミッシェル、グリフィン・グラック、サブリナ・カーペンター
あらすじ

一躍人気者となったジョディ。前作で抱えていた身長コンプレックスを乗り越え、自信を手に入れたかに見えた彼女は、学園ミュージカルの主演に抜擢される。
しかし周囲からの期待やプレッシャーは想像以上に大きく、ジョディは次第に精神的余裕を失っていく。恋人ダンクルマンとの関係もすれ違い始め、友情や家族関係にも不穏な空気が流れ始める。
テーマは「克服」
本作でわかりやすいテーマが「克服」。
主人公のジョディはミュージカルの主役としてのプレッシャーからの克服。
ジョディの小さい彼氏のダンクルマンは恋人関係、嫉妬からの克服。
スイスのイケメン留学生のスティグは前作の失態による嫌われ者からの克服。
わかりやすい性悪女キミーは過去の自分からの克服。
こんな風にみんな何から前へ進もうとしていて、前作のコピーではなくしっかりキャラクターが育っていってるのが印象的でした。
しかしスティグとジョディの親友のファリーダが何故か結ばれたり、あんなに性格が悪かったキミーがけっこう急にいいやつになってたりしてご都合主義的な展開は相変わらず。
スティグに関しはファリーダを好きになるきっかけとかよくわからんし、なんならジョディとタイプ違いすぎやろとツッコミを入れざるを得ない。女ならだれでもいいのか的な感じでキャラクターの浅さが露呈してしまっている。まぁ、あの頃(高校生)なんざこんなものと言われてしまえばそれまでだけど。
若くて未熟
しかしジョディがいくらミュージカルのプレッシャーがあるとは言え、彼氏が一生懸命用意したディナーを「食欲無くなった」と言って帰るシーンは幻滅だ。
これ、逆のシチュエーションでダンクルマンが帰っていたら「男性蔑視」だとか騒ぐ人いそうなくらいダンクルマンに同情してしまったよ。
ダンクルマンは気を使って「帰ってもいいよ」的なこと言うわけで、それを真に受けたジョディは帰ろうとするんだけど特に男女間の意識の違いというテーマでもない。
シンプルにこれはジョディが未熟であり、ダンクルマンの意図を察することができなかったわけです。察する余裕がないほどのプレッシャーということを表現したかったんだと思うけど、あまり同情はできないかな。
ダンクルマンも別れてからジョディに未練たらたらだし、なんならスティグのお姉さんとワンチャンあるのかと思ったら特にそれはなく・・・。
ただ、彼らの「若いが故の未熟さ」ってある種、観ていて新鮮でもあったかな。これが大人ならいくらなんでもこんなことにはならないだろうから。
ジョディの母親の間違った教育
そして腹立つのがジョディの母親。
ダンクルマンが用意したディナーを帰ってしまったジョディに対して母親が言った言葉。
「謝ったらだめよ、一度謝ると主導権は男が握る」みたいなセリフにはイラつきました。
少なくとも帰ってしまったジョディはちょっとは自分の行動を反省していたのに、「娘に謝罪させない」という間違った教育でしょ。
主導権がどうこうってまるでどこかの国ですか?
悪いと思ったら謝る。これ常識。
ここと男女の主導権を一緒にしちゃいかん。
あそこでジョディがダンクルマンに謝っていたらそもそもこのあとのダラダラした展開はなかったと思う。
前作もそうだけどこのジョディの母親はろくでもないやつです。
最後はミュージカルも成功してジョディたちは復縁してハッピーエンド。まぁここは予想通りで。
しかしなぜこのタイプの映画ってハッピーエンドはパーティーでみんなでお決まりのダンスなんだろう。
いい意味でもベタベタで40代のおっさんが観る映画ではないのかもしれないけど、おっさんが観た感想でした。





