2009年に公開された映画『大洗にも星はふるなり』。
『勇者ヨシヒコシリーズ』とかで有名な福田雄一監督作品。
最初は戯曲で演劇作品だったけど、映画化されたようです。
本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。
基本情報
作品名:大洗にも星はふるなり
公開年:2009年
上映時間:103分
監督:福田雄一
脚本:福田雄一
主演:山田孝之
出演:戸田恵梨香/ムロツヨシ/山本裕典/安田顕/白石隼也
ジャンル:コメディ/恋愛
あらすじ

クリスマス直前、自信過剰な男・杉本のもとに、かつて関係のあった女性・江里子から「イブの夜に会いたい」と手紙が届く。
指定された大洗の海の家に向かうと、同じ手紙を受け取った男たちが集まっていた。
彼らはそれぞれ「自分こそが本命」と信じ込み、江里子を巡るアピール合戦を開始。
そこに弁護士の関口や遅れてきた男も加わり、恋愛とプライドが入り乱れたカオスな状況へと発展していく。
果たして江里子の本当の目的とは何なのか。
そして、この歪んだ恋愛バトルの結末は――。
ピークは前半
率直な感想は映画化する必要あったかな?と言った感じ…笑
もはや映画ブログのっけから元も子もない話だけど。
話は海の家でバイトをしていた野郎達とマドンナを巡る密室劇。
マドンナはその場では出てこず、基本は男どもだけの会話で進んでいく。いかにも舞台ですな。
話のきっかけは野郎達がマドンナから手紙をもらう。
「まだ、海の家残っているみたいですよ。もしよかったら、イブの日にまたそこで会いたいな」
野郎達は自分だけに手紙をくれたと思っていたがどうやら全員に同じ内容の手紙が送られていた。
野郎達はマドンナをものにしたいが故にそれぞれが「俺が本命だ!」と主張し合う。
だがそこに海の家の撤去を求める地域住民から依頼を受けた弁護士である安田顕が現れ、誰がマドンナにふさわしいか一人一人事情聴取しいき、次々と野郎達の盛りまくった妄想を指摘していく…
というこの前半まではかなり見応えがあって笑わせてもらった。
特に安田顕がマドンナに会ったこともないのに「私も好きだ。かなり理想的なタイプだ。」と言い始める辺りなんかは最高。
全員真面目にふざけてる感じがたまらない。
だが、基本的には彼らの妄想シーンが映像化されたくらいで映画になる必然性があまり感じられないというのが率直な感想。
ちょっと勿体ない感じがします。これなら舞台でよかったかもな。
とある役者の演技がしんどい。
話的にはピークは前半までで後半は観ているのがしんどかったかな。
その原因は脚本の弱さもあるんだけどなによりも白石卓也の登場だ。
名指しで悪いんだけど彼のの演技が下手すぎて観てる方がだんだん恥ずかしくなってくるレベル。
確かにマドンナを装ってみんなに手紙を書いていたという非常に重要な役ではあるがちょっとこの役者は酷い…
福田雄一がなぜ彼をキャスティングしたのか最大の疑問だ。
白石卓也が出てから一気につまらないものになり空回りの役なんだけど本当に空回ってるから恐ろしい。
だから1時間くらいで白石卓也が出てくる前でパッと終わらせておけばかなり面白い作品になっただろうな。
すみません、あくまで作品を観た感想であり、白石卓也さんについては何も否定したいわけではありません。
安定の福田雄一節
出てくるキャストは山田孝之、佐藤二郎、ムロツヨシと完全に「勇者ヨシヒコ」。
だけどこの三人はとにかく安定している。
山田孝之のストーカー気質の壊れっぷりも、ブスの彼女がいるくせしてに浮気したいとかいうゲス野郎のムロツヨシ、海の家のオーナーだけどバイトのマドンナに手を出そうとする独身の佐藤二郎。
ムロツヨシもこのころから売れましたね。
『神は見返りを求める』では主演まで果たしてるし。
そしてそこに個性派俳優の安田顕とは素晴らしいキャスティング。
もともと安田顕は舞台で光る俳優さん。
だからこの舞台っぽい映画でも抜群の存在感を放つ。
それ故、他の実力のない俳優が目立つ…
しかし誰が観ても「福田雄一だ」とわかる演出って凄いよね。
このシュールな感じはまぁまぁ人を選ぶし、この空気感が好きな人はとことん好きなのでしょう。
でも福田雄一監督作品ってどうも映画になると実力を発揮できていない気がするのはなぜか。
素材はいいだけに尻つぼみになってしまった勿体無い作品。






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