【映画】ドライヴ(2011)|つまらない?グロい?評価が分かれる理由と魅力を徹底的にネタバレ考察

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ドライヴ(2011)|無口なドライバーが静かに闇へと踏み込んでいく印象的なシーン アメリカ映画

2011年に公開された映画『ドライヴ』。

ブルー・バレンタイン』ではトラウマ級の迫真の演技が強烈だったライアン・ゴズリング主演作。

本記事ではネタバレ全開で感想考察していきます。

基本情報




• 作品名:ドライヴ(Drive)

• 公開年:2011年

• 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

• 脚本:ホセイン・アミニ

• 原作:ジェイムズ・サリス

• 出演:ライアン・ゴズリング/キャリー・マリガン/ブライアン・クランストン

• 上映時間:100分

• 製作国:アメリカ

• ジャンル:クライム/ドラマ

あらすじ




ドライヴ(2011)|無口なドライバーが静かに闇へと踏み込んでいく印象的なシーン

ロサンゼルスで孤独に生きる無口な男“ドライバー”。昼は整備士やスタントドライバーとして働き、夜は強盗の逃走を請け負う裏の顔を持っていた。

ある日、隣人のアイリーンとその息子と出会い、次第に心を通わせていく。しかし服役していた夫スタンダードが戻ってきたことで状況は一変する。

スタンダードは裏社会のトラブルに巻き込まれており、家族を守るためドライバーは逃走役として手を貸すことを決意。しかしその計画は罠だった。

事件をきっかけに裏社会との関係は一気に崩壊し、ドライバーは愛する人を守るため、そして自らのけじめをつけるために暴力の世界へと踏み込んでいく。

ストーリーは時に目新しいものはない。




個人的にめちゃ好きな俳優であるライアン・ゴズリングをはじめて意識して観た作品。

今観ても古さなど一切感じない。

全体的には落ち着いたトーンでハリウッド映画にありがちなベタなお膳立てがなく、静のあと突然容赦ないバイオレンスをみせてくれる。

なんか空気感がヨーロッパ映画みたいだなと思ったら監督はデンマーク出身らしい。

日本で言えば北野武の作品にある静かで乾いた暴力に近い。

だから派手なアクションを期待してる人は肩透かしを食らうが、『コン・エアー』みたいな爆発ばかりのベタなハリウッド映画に飽き飽きの人にはおススメ。 

超簡単に言ってしまば、昼はハリウッド映画のスタントマン、夜は「逃し屋」という裏の職業を持ったライアン・ゴズリングが同じアパートの人妻に惚れ、その旦那の借金を返す為に犯罪を犯すクライムモノ。

人妻の旦那の借金を返すとかどこまでお人好しだよ。とは思ったけど話はここで終わらなくて、実はハメられ命を狙われることになり…

ぶっちゃけストーリーは特にたいしたことはないです。今までみたことある様な既視感あるベタなもの。

だけど本作はそこじゃない。注目したいのは映像のセンスだ。

とにかくドライ。




主人公のライアン・ゴズリングの役名は特に語られることはなく最後まで明かされない。

おまけに無表情で台詞も極端に少ないので正直何を考えてるかわからない。

この時点で観てる人は好き嫌い分かれそうだ。

電子音を強調したBGMも一見無機質な印象を受ける。

けど都会の綺麗な夜景と合っていて結構お洒落ではある。

人妻のヒロインも可愛くはあるけど童顔すぎて特に色気は感じない(単に私が好みじゃないだけだけど)。

暴力シーンなんかも派手さはなく結構一瞬で決まる。

ヒロインの前で相手をボコボコにし、頭蓋骨を足でかちわり、肉片までグチャグチャにするエレベーターのシーンとかもなかなか容赦ないくらいグロい。

だけどラストの傷を負ったライアン・ゴズリングの目には何とも言えないあたたかさを感じるのは何故だろう?

一番の美しいシーン

どうやらいま話した男の頭を踏み潰す残酷なシーンのすぐ直前のエレベーターで人妻とキスをするシーンにその答えはある気がする。




この映画の中で最も美しいシーンとなっているが、このキスの後のライアン・ゴズリングのバイオレンスっぷりを人妻は目撃しドン引き。

一気に心が自分から離れていくのを悟ったライアン・ゴズリングの切ない目といったら…

「だって俺は殺し屋だから結局はそっちの世界でお前と一緒になることはできないんだ。」みたいな運命を恨むような、悲しさに溢れる表情がなんとも言えません。

だけどそれでも人妻とその子供の命を守る為に殺し屋に挑んでいくライアン・ゴズリング。

人妻と暮らす夢が叶うわけがないのに殺戮を繰り返す愛と狂気のバランスがとにかく切ない。

なのでこのキスシーンは1回目よりも2回目の鑑賞の方が胸にくるものがある。

最後は自分を狙っていたマファアを殺し傷を負いながらも車に乗ってどこかへ行ってしまう。

そして結局最後までライアン・ゴズリングの役名も明かされないまま映画は終わってしまう。

まさに無頼者の「ヒーロー」。

この映画、何日か経ってからの方が余韻に浸れます。

フワフワしてるけど不思議な魅力のある映画でした。

評価・受賞歴




  • 第64回カンヌ国際映画祭:監督賞(ニコラス・ウィンディング・レフン)
  • 各国映画賞で多数ノミネート・受賞
  • 批評サイトでも高評価(Rotten Tomatoes 約90%前後)

芸術性と映像表現が特に高く評価されている。

ライアン・ゴズリング主演作3選

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