【映画】UDON(うどん)感想・考察|香川発「うどんブーム」を全国区にした理由【考察】

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映画「UDON(うどん)」をイメージした、香川のうどん文化を象徴する男女が屋外でうどんを食べる劇画タッチのイラスト コメディ

讃岐うどんブームの火付け役の一つになった映画『UDON』。

ありましたね、こんな映画。個人的にもいまうどんがマイムーブということでNetflixで鑑賞。

これがね、最初はハードル低めにして観てたんだけど、まさかうるっとさせられるとは。

ということで今更ですが、本記事でもネタバレ全開で感想考察レビューしてまいります。




  • 作品名:UDON
  • 公開年:2006年
  • 監督:本広克行
  • 脚本:戸田山雅司
  • 音楽:渡辺俊幸
  • ジャンル:コメディ/ドラマ
  • 上映時間:134分
  • 製作国:日本
  • 配給:東宝
  • 主なキャスト:
     ・ユースケ・サンタマリア
     ・小西真奈美
     ・トータス松本
     ・升毅
     ・片桐仁




あらすじ

「世界中を笑わせるコメディアンになる」。

その夢だけを抱えて、香川を飛び出した松井香助は、ニューヨークで現実に叩きのめされる。夢破れ、借金を背負い、逃げるように帰郷した故郷・香川。

だが、待っていたのは温かさではなく、父との冷え切った関係だった。

母の墓参りの途中、山奥で立ち往生した香助は、タウン誌編集者・宮川恭子と出会う。ここから彼の人生は、思いもよらぬ方向へ転がり始める。

香助が書いたのは、香川の誰も気に留めていなかった「うどん」の記事。

地元の人間ですら当たり前すぎて語らなかった存在が、言葉を与えられ、物語を持った瞬間、静かにうねり始める。

そのうねりはやがて「ブーム」と呼ばれ、街を、人を、そして香助自身を変えていく。




讃岐うどんブームの火付け役

監督は『踊る大捜査線』で知られる本広克行。彼は香川県丸亀市出身だそうです。

フジテレビジョン×本広克行監督ということで『踊る大捜査線』色が強めの作品。主演もユースケ・サンタマリアで安定のコンビでしょうか。

そしてずいぶん豪華な俳優が出てるじゃないの。まぁ、これは本広監督だから成せる人脈でしょう。

物語はニューヨークで挫折したコメディアンのユースケ・サンタマリアが故郷の香川県に帰ってきて讃岐うどんブームを作るという話。

香川県では2019年11月の時点でうどん屋の件数はなんと578軒だそうで、信号機よりも多いらしい。

そしてこの讃岐うどんブームが起こる前は、香川県に住んでても全然知られてないお店も数多存在し、そもそも日常食として馴染過ぎてて「うどん屋をまとめる、特集する」という考えがなかったようです。

これが結構、マニア心をくすぐらせます。僕が香川県に住んでたら絶対「香川県うどん全店制覇」をやってYouTubeに投稿していたことでしょう。

ということで映画のなかでもまだ知られていない「讃岐うどんの巡礼記」というコラムを香川県の地方紙に載せ、それがジワジワと評判になっていくことになる。

途中まで観ていて、「まぁ、でも果たしてこれ物語として成立するの?」という疑問もありましたが、前半後半でガラッと物語の内容が変わっていきます。




UDONの芯は親子の物語

この映画、後半はユースケ(ユースケ・サンタマリアは長いからユースケに統一)とその親父の拗れた関係を修復する物語となっている。

単にうどんブームが起きました。じゃ話にならないしね。むしろ映画としての核はこちらの親子間の物語の方にあります。

親父がね、またいい味出してんですよ。この役者さん、『グランメゾン東京』の尾花の師匠役だけど全然変わりませんね。ずっと渋いおっさん。

ユースケは地元に戻ってうどんの魅力に気づき、「親父の跡を継ぎたい」と告白するも、親父さんは倒れており、そのままあの世へ。

結局最後までうどんの作り方を教えてはもらえなかったが、なんとか仲間の力で親父の味を再現することができた。

って結構簡単に再現できるんだな。なんかそこ軽くないか?何十年もやってきた技とか数日でそれっぽくできるってちょっとなぁ…

とは言え幽霊になった親父も満更でない感じで最後には「ありがとうな」と感謝の気持ちをユースケに伝えるあたりはじんわりいい出汁出たシーンでした。

もはやうどん関係ないありきたりな親子の物語だけど感動させられます。




うどんの魅力を伝えきれてない

映画を観ていて思ったのが、各店をまわってコラムを書くなら観客にもその各店の違いや視点をもっと噛み砕いて伝えてもよかったのでは?と思いました。

例えば「コシ」。讃岐うどんはうどんはコシが命とも言われてます。

このコシは単に「硬い」という意味ではなく、漢字で「腰」と書き、押せば「跳ね返る」この弾力を表現した言葉。

舌触りは滑らかで表面はフワッとしてるのに、中心にいくにつれてグッと抵抗感を感じる。これはうどんの周囲は水分量が多いが、芯はまだ水分が少ない状態で、この水分格差こそが「コシ」なのです。

水分というのは水分量が多いところから少ないところへ移動する習性があるので、時間が経てば水分は中心へ移動する。そうすると水分格差が生まれなくなり、これが「伸びてる」という状態となるわけです。

私もずいぶんうどん屋巡りをしたけどもこの水分格差を楽しむために讃岐うどん屋をまわったわけです。

この「コシ」だったり、「出汁の奥深さ」もせっかくタイトルに「UDON」を掲げているならかみ砕いて内容に盛り込んでほしかったな。

もっと言えば天ぷらだって深いんですよ。かしわ天のくだりとか色々広げられたと思うんだけど、どうも全体的にその辺が浅いかな。

まぁ、ブームが来て、客が来過ぎたことから、回転率をあげるため麺が細くなって味が落ちたり、ゴミ問題が発生するなどちゃんと光と影の部分が描かれていたのでその辺はリアルで良かったと思います。

2000年には「丸亀製麵」も全国チェーン店になったり、讃岐うどんはいまや、単なるブームに留まらず、日本国民の食文化の一つになりましたね。

いずれにせよ、これを観たらうどんが食べたくなります。さて、どこのうどん屋へ行こうかな。




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