【映画】ターミナル(2004)|なぜ評価が割れるのか?心温まる名作の真価を徹底考察

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ターミナル 水彩画風 空港ロビーで搭乗券を握りしめ不安げに立つ中年男性のシーン アメリカ映画

2004年公開の映画『ターミナル』。

なんとなく大枠は覚えてはいるがいまいち印象になかったので今回改めて拝見。

本記事ではネタバレ全開で感想考察レビューしていきます。

基本情報




作品名:ターミナル(The Terminal)

公開年:2004年

監督:スティーヴン・スピルバーグ

脚本:サーシャ・ガヴァシ、ジェフ・ナサンソン

音楽:ジョン・ウィリアムズ

ジャンル:ヒューマンドラマ/ロマンティック・コメディ

上映時間:129分

製作国:アメリカ

主なキャスト:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ

あらすじ




ターミナル 水彩画風 空港ロビーで搭乗券を握りしめ不安げに立つ中年男性のシーン

東欧の架空の国「クラコウジア」からニューヨークのJFK国際空港に到着したビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、到着直後に祖国でクーデターが発生し、政府が崩壊。その結果、彼のパスポートは無効となり、アメリカへの入国も祖国への帰国もできなくなってしまいます。言葉も通じず、所持金も限られた中、ビクターは空港ターミナル内での生活を余儀なくされます。彼は空港内で働く人々と交流を深め、独学で英語を学びながら、ある目的を果たすために日々を過ごしていきます。 

主人公のモデル




監督はスティーブン・スピルバーグ。

トム・ハンクスとのコンビだと『フォレスト・ガンプ』が印象深い。

ストーリーは上記の引用を見てもらえるとわかると思うが、トム・ハンクス演じるビクターの祖国であるクラコウジア共和国(架空の国)で、国内で軍事クーデターが起こり、帰ることができずに空港で9ヶ月間暮らす映画である。

ちなみにトム・ハンクスが喋っていたクラコウジア語は全てアドリブで、ロシア語などのいくつかの言語の発音からヒントを得ているそうだ。

主人公のモデルは、1988年から2006年まで18年もパリのシャルル・ド・ゴール空港で生活していたイラン人のマーハン・カリミ・ナセリという人物。

実際は9か月どこじゃなかった・・・

プロデューサーのアンドリュー・ニコルは、このナセリが書き続けた日記「ターミナルマン」の映画化権を30万ドルで買ったが、ナセリは入院生活をしており、また、近くに住むホームレス達のための居住施設を借り入れるために「映画化権で得た30万ドル」を使い切ったらしいです。

こんな人実際にいるんだ・・・

なお、亡くなる数週間ほど前に同空港へと戻って生活しており、2022年11月12日に空港の第2ターミナルで心臓発作を起こして死去している。

ある種『キャスト・アウェイ』にも通ずるサバイバル的なニュアンスを含みつつ、この「空港」という限定的な場所での仲間との出会いや客室乗務員との淡いラブストーリーなんかを絡めつつ、ニューヨークにも行けず国にも帰れない男の話は淡々と進んでいく。

賛否両論




しかしトム・ハンクスって相変わらず演技上手いなと感心してしまった。

冒頭の英語もほぼわかってない状態での空港の責任者とのやり取りなんて秀逸だ。子犬の様なエモい顔や純朴な役をやらせたら右に出る者はいないほどかも。

空港の清掃員やフードサービスたちとの友情もなんか微笑ましくもあっていつまででも観ていたくなるような心地よさがある。

時間の経過をトム・ハンクスの英語の上達ぶりや周囲の仲間との関係性で示す辺りも上手い。

スピルバーグの表現の幅は流石といったことろ。

空港内で小銭を集めだし、あっという間に空港内の建築の仕事まで得てしまう。

やることなすことなんかうまくいくっていうのはちょっと『フォレスト・ガンプ』の主人公を彷彿とさせるかな。

この映画を批判する人は、「おとぎ話みたい」「ご都合主義的な展開だ」という人がいるが、

まぁ、「んなアホな」と軽くツッコミながら鑑賞する程度でいいとは思います。

時に辻褄があっていなくても、役者のテンション、音楽、編集、これらで観客が作品から何かをつかむことがありません?三池崇史監督が確かそんなこと言ってたような気がします。実際彼の作品もそうです。

こまかく突っ込みながら観るのも映画の醍醐味であり、作品の熱量で押し切られたりするのもまた映画なのです。

冒頭で祖国がなくなったニュース映像を空港のテレビでビクターが見るシーンがあるんだけど、彼は英語がわからない設定で、だから何を言ってるのかはわからず困惑した表情のなかに悲しみが見える秀逸な演技に心奪われてしまいました。

とにかく、

トム・ハンクスとスピルバーグの安定感はやっぱり凄い。

気になる点




気になったのはビクターが淡い恋心を抱く客室乗務員のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。

相変わらずすげぇ綺麗な美熟女なんだけど7年も不倫関係にあって相手の男が忘れられないダメ女。

最後はビクターといい感じに結ばれるかと思ったらやっぱり不倫の男に戻ることに。

映画って暗黙の了解で「何かが起きていままでダメだった自分が変わる」っていう王道パターンってあるけどキャサリン・ゼタ=ジョーンズに関しては元の変わらないダメ女のまま。

まぁ結ばれたとしても、それこそご都合主義感が強まるのでこれはこれで最後にリアリティがあってよかったかな。そもそもクラコウジアとアメリカとの遠距離になるだろうし。

にしてもビクター可愛そう。恋愛が主な軸ではないのでこれくらいサラッとしてる位がいいのかな。

あとはビクターを守ってインドに強制送還になった清掃員のお爺さんも救いがないかな。

全ての登場人物がハッピーだとそれはそれで興醒めするけど、こうなるとこれはこれでちょっと気になりはする。わがまま?

後は個人的にはジャズに行くシーンは蛇足っちゃ蛇足かも。せっかく「ターミナル」から出れない男の話なので空港を出て行くシーンで終わっても良かったかな。

とまぁ気になるのはそのくらいで全体的なテンポも良く、ユーモアが効いていて観た後ホッコリできる。重過ぎず家族で楽しめる名作であることは間違いないです。

そう言えば『オットーという男』もまた素晴らしい作品なので是非ご覧ください。

これを機にまたトム・ハンクス主演作品を観直してみようかな。

評価・受賞歴




・製作費:約6000万ドル

・世界興行収入:約2億1900万ドル

・日本興行収入:約41億円

受賞・ノミネート

・BMI Film & TV Awards(ジョン・ウィリアムズ音楽賞受賞)

・ADG Excellence in Production Design Awards受賞

・各映画批評家協会賞で複数ノミネート

批評面では

「心温まるが理想化しすぎ」

「ハンクスの演技がすべてを成立させている」

という評価が多い。

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