2010年に公開された衝撃作『ムカデ人間』。こちらは3部作の一作目で一番衝撃が大きかった作品だ。
本記事ではネタバレ全開で感想考察レビューでお届けします。
基本情報
- 作品名:ムカデ人間
- 原題:The Human Centipede (First Sequence)
- 公開年:2010年
- 監督:トム・シックス
- 脚本:トム・シックス
- 音楽:パトリック・サベージ/オレグ・スピーヴズ
- ジャンル:ホラー/スリラー
- 上映時間:90分
- 製作国:オランダ
- 主なキャスト:
・ディーター・ラーザー
・アシュリー・C・ウィリアムズ
・アシュリン・イェニー
・北村昭博
あらすじ

ヨーロッパを旅行中の2人の美しいアメリカ人女性。車で移動中、ドイツの森の中で突然タイヤがパンクし、夜の闇のなかで立ち往生してしまう。助けを求めて彷徨った2人は一軒の大邸宅に辿り着く。次の日、目覚めるとそこは地下に作られた病室のベッドの上。隣には彼女たちと同じように日本人男性が寝かされていて―。想像を絶するショッキングな内容から公開されるや、大きな物議を醸し映画界を震撼させた問題作!
一体どんな気持ちで製作したんだ?
「もしも人間の口と肛門を繋げてムカデ人間作ったら、おもしろいよね」っていう悪ふざけを映画化したもの。
ムカデ人間は全部で3作作られていて最初の1、2はかなり面白い(最後は歴史的駄作)。
ドイツの田舎で車が故障し森の中を迷っていたアメリカ人の女性2人。
ようやく見つけた家に助けを求めるがそこに住んでるのが名の知れたサイコパス外科医で2人はムカデ人間にされてしまうというストーリー自体は結構ありきたりな話。
ムカデ人間にされるまでは女がホラーにありがちなジタバタ逃げ回ったりして若干うっとおしい(どうせムカデ人間にされるならじっとしてろよ)。
で、このムカデ人間は3人必要ということで我らが日本人の北村昭博という俳優が関西のヤクザという設定で出演しております。なぜ関西弁かと言うと監督がYoutubeにアップロードされていた亀田史郎とやくみつるの口論動画から着想を得たからだそうだ。
そしてセリフは北村氏のアドリブ。
こうして3人は麻酔で眠らされ、膝蓋骨を削られ、口を裂かれて肛門と口を接合されムカデ人間となったわけで。
見どころは大便シーン
このサイコパスによると1人目の大便が2人目の口から入り2人目の大便が3人目の口から入って栄養が循環するっていうアホすぎる理論。
(現実には2人目の大便には栄養なんてほぼない)。
だけどこの映画の最大の見所は1人目の北村氏の大便シーンだろう。
「ごめん、ごめんよぉ…」と言って放出するヤバいシーン。
ヤクザも自分の大便を知らない女に食わせることには罪悪感を感じるのか。
監督やスタッフは一体どんな気待ちでこの映画を製作したんだろうか?
確かにオリジナリティあふれるけど、これを自分の名前として作品にして世に出すメンタルを尊敬します。
例えこの様なアイディアを思いついても実際に金を注ぎ込んで映画するってこと自体がイカれてる。
北村氏はこの映画に出演することが決まって家族になんて説明したんだろう?
仲間なら笑ってくれそうだが身内とか一体どう反応したのか知りたい。
ツッコミどころ
映画としては正直ダルいシーンやツッコミどこはたくさんある。
例えばアメリカ人女1人が逃げ出せそうなのになんでわざわざ友達のとこに戻ったのか?
一旦逃げて助けを呼べばいいのに。
友達も睡眠薬でグッタリなんだから1人で運ぶのも無理でしょ。
あとせっかく北村氏はサイコパスを倒したのにとどめをささないで逃げようとするのは何でか?結局後から追いかけられるはめになるんだから。
まぁそんなことを言えば映画が成り立たなくなるのは百も承知なんだけど無理があるだろと思わざるを得ないシーンが多々。
思うことはあるけどなんだかんだ楽しめながら観ることができた。
今作はホラー製重視で次回作のほうがよりスプラッター色強め。個人的には2作目の方が好きなんだけど手放しで人に勧められるシロモノではないことは確か。
初対面で「好きな映画はムカデ人間」なんて言った日には一気にキモがられるのでTPOをわきまえて紹介してほしい。
評価・受賞歴
『ムカデ人間』は、映画史における評価が真っ二つに割れた問題作として知られている。
完成度や演出よりも、「発想そのものの異常性」と「観る行為への倫理的挑発」によって語られる作品だ。
- 一般的な映画評価では低評価〜酷評が多数
- 一方で、カルト映画・エクストリームホラーの文脈では強烈な支持を獲得
- 「二度と観たくないが、忘れられない映画」の代表格として定着している
ホラーとしての恐怖ではなく、嫌悪・不快・道徳的拒否反応を意図的に引き起こす設計が、賛否の最大要因。
映画祭・公式評価
- 国際的な映画祭での主要コンペ受賞はなし
- ただし、ファンタスティック映画・ジャンル映画の上映枠では多数上映され、
「問題作」「話題作」として強い注目を集めた
カルト的評価・影響
- 世界的な知名度と話題性は極めて高い
- タイトルそのものが「不快映画」「倫理破壊映画」の代名詞として定着
- 続編2作が制作されたこと自体が、
商業的・話題性の成功を示す証拠でもある
特に第2作・第3作の存在によって、本作は単体の映画ではなく、「観客を試すシリーズ」の起点として再評価されている。






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