ある日突然、旧友から届く「贈り物」。
普通なら「懐かしいな」で終わる。しかしこの映画はその贈り物をきっかけに 夫婦の人生そのものが崩壊していく。
Netflixでも評価が高く、サスペンス好きの間では地味なのに忘れられない一本として話題の映画『ザ・ギフト』。
本稿ではネタバレ全開で感想を述べていきます。
基本情報
作品名:ザ・ギフト(原題:The Gift)
公開:2015年(アメリカ)/日本公開:2016年10月28日
監督:ジョエル・エドガートン
脚本:ジョエル・エドガートン
音楽:アトリ・オーヴァーソン
ジャンル:サスペンス/スリラー/心理ミステリー
上映時間:108分
製作国:アメリカ
◆ 主なキャスト
・ジェイソン・ベイトマン:サイモン(成功したビジネスマン/過去に“秘密”を抱える男)
・レベッカ・ホール:ロビン(サイモンの妻/不可解な出来事に追い詰められていく)
・ジョエル・エドガートン:ゴード(サイモンの“元同級生”/不可解な贈り物を届ける男)
・アリソン・トルマン:ルーシー
・ビジー・フィリップス:デニー
あらすじ

転居したばかりの夫婦サイモン(夫)とロビン(妻)。
ある日、サイモンの高校時代の同級生ゴードン(通称ゴード)が突然現れ、ギフトを置いていく。
最初はただの“親切な旧友”に見えるが、次第に贈り物はエスカレートし、家に勝手に入った形跡まで。「こいつストーカーでは?」と疑い、夫婦はゴードを拒絶するが…。
さっそく簡単にネタバレを。
引っ越してきたばかりの夫婦は街でバッタリ「昔の友人」と名乗る男ゴードに出会う。
夕食に招待した事を機にゴードから夫婦へのプレゼント攻撃がしばらく続く。
「まぁ、善意でやってくれてるんだろう」と思ってたけどだんだんと気味が悪くなってくる夫婦。
ついに夫はゴードに「もう会わない」と告げ、関係を一方的に断ち切りゴードとは疎遠に。
めでたく子供も授かり平穏な日々を送っていたが妻はある時、高校時代に夫とゴードとの意外な確執があった事を知人から知る。
その内容はゴードが男性から性被害にあい、その第一発見者がなんと自分の夫であったというもの。
さらに夫はゴードについて身元調査までしていたのを知り妻は真実を知りたくなって夫の高校時代の友人に話を聞きにいく。
友人の話だと夫は元来、性悪でイジメっ子。
そしてゴードの性被害の話も夫が全部でっち上げ、過去にゴードを虐めていたのだという。
自分の知らない夫に不信感を持った妻は夫にゴードとの和解を求め、それに応じる夫。
ところがゴードから許しを得られることができず、それを夫は妻に隠す。
そしてプレゼント嫌がらせ攻撃の最終段階はビデオ。
そのビデオを再生すると妻が気絶している様子が映っている。
そしてゴードらしき仮面をつけた男が妻をレイプしようとしている映像が流れる。
ということは妻の腹にいる子供は自分の子供ではなくゴードの子供…
これこそがゴードの最大の復讐であった。
一生苦しんでいく自業自得な夫へのとんでもないギフトでした…
みたいな話です。
ベタだけど一番怖いのは幽霊ではなく、人間。
まぁやられた方はずっと覚えてるもんなんですね。
けどこれ一番の被害者は夫の妻だよね。
過去の夫の悪事のせいで散々な巻き込まれ方です。
そもそも夫の性格も結婚する前に気づかなかったのかな?
「昔は悪かった」ではなく今もライバルを虚偽の情報で蹴落とす性悪夫なわけで本質は変わってないみたい。
いくらずっといい夫を演じていたからと言ってどっかで端々に本質ってのは垣間見えるわけで、
この奥さんも所詮夫のうわべだけの部分だけしか見てこなかったのかもね。
それにタイミング良く一回で子供なんてできるんかいなってツッコミはヤボです。
要は「ゴードの子供かもしれない」と思わせる事自体が彼にとっての復讐だから。
うん、怖い。
皆さんも恨まれない様にしましょう。
受賞歴
- サターン賞:スリラー作品賞 ノミネート
- AARP映画賞:作品賞ノミネート
- オーストラリア映画協会賞:監督賞/脚本賞ノミネート(ジョエル・エドガートン)





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