【映画】リメンバー・ミー(2017)|考察|なぜ大人も泣くのか?記憶と家族の物語を徹底解説

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リメンバー・ミー(2017)の死者の国を歩く少年と骸骨の音楽家を描いた水彩画風イラスト アニメ

2017年公開の映画『リメンバー・ミー』。

「大人も泣ける」という安易なキャッチコピー的な感想が流れてきて天邪鬼な私は若干ハードル高めにこの映画を観たんだけど、

結果的にそのハードルをも余裕で超える作品だった。

凄くベタな感想を一言で言えば「音楽の素晴らしさ、家族愛を非常にストレートに伝えられている秀逸な映画」といったところか。

しかしピクサー作品ってどの作品もある程度のクオリティを担保してて本当にスタッフが優秀なんだなと思う。今回は『トイ・ストーリー3』のスタッフらしいので泣き要素は間違いないか。

本記事ではネタバレ全開で感想考察レビューしていきます。

基本情報




作品名:リメンバー・ミー

原題:Coco

公開年:2017年(日本公開:2018年3月16日)

監督:リー・アンクリッチ

脚本:エイドリアン・モリーナ ほか

音楽:マイケル・ジアッチーノ

上映時間:105分

製作国:アメリカ

製作:ピクサー・アニメーション・スタジオ

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

あらすじ




リメンバー・ミー(2017)の死者の国を歩く少年と骸骨の音楽家を描いた水彩画風イラスト

家族に音楽を禁じられながらも、ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。ある日、彼はガイコツたちが楽しく暮らす、カラフルで美しい死者の国に迷い込んでしまう。日の出までに帰らないと、ミゲルの体は消えて永遠に家族と別れることに…。唯一の頼りは、陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。だが、彼にも生きている家族に忘れられると、死者の国から存在が消えるという運命が…。絶体絶命のふたりと家族をつなぐ重要な鍵──それは、ミゲルが大好きな名曲リメンバー・ミーに隠されていた…。

大人にもしっかり刺さる凄い映画




この作品が特異なのは、子ども向けでありながら大人の琴線を的確に突いてくる点だ。

子どもはミゲルの冒険に胸を躍らせる。

大人は忘れられることの怖さに震える。

肉体の死。そして、記憶から消える死。

私事だけど、昨年に祖父が亡くなって、つい最近叔父も亡くなった。

人はいつかは死ぬのだ。それは仕方がないこと。

近しい人間が亡くなれば喪失感を伴う。それは一生続いていくものだが、逆にその喪失感こそがその人が生きていた何よりの証拠なのである。

死者はいつまでも自分の胸にいる。そして死者を忘れた時にその人は、二度死ぬことになる。

本作のテーマはまさにそれ。

この概念は子どもよりもむしろ大人に刺さるかもしれない。

年を重ねるほど、記憶に残ることの意味を考えるようになるからだ。

人生経験を積んだ人ほど深く刺さるものがある。

細かいCG




この映画、とにかくCGが綺麗。

まぁいまさらな話だけどこの死後の世界は圧倒的映像美。

死者の国のビジュアルは圧巻。光の粒子、色彩の洪水、立体的な都市構造。

映画館で観たらさぞ凄かったんだろうな。

単なる綺麗さではなく、文化的背景まで含めて作り込まれている。

それにメキシコの街並みがとにかくリアル。

石畳、路地、屋根裏部屋の埃。なんでもない風景が異様に細かい。

特に主人公の少年が街を走るシーンとか実写かと思うくらい手が込んでいる。

このなんでもない風景がとても細かく描がかれていて思わず感心してしまった。

これは二回とか三回とか観てその細かさを堪能するのもいいかも。

トイストーリーから何十年たったかな?確実にCGも進歩していることがわかる。

綺麗な伏線回収




観ながら疑問点はいくつかあったんだけど逐一その疑問点に答えてくれたのも印象がいい。

例えば「なんで死者の国に若い子や年寄りがいるんだろう?」と思ったけど

死んだ時の状態のままの姿なんだと最後の婆さんが死者の国に現れる姿を見て納得。

特にモヤモヤすることなくラストまで駆け抜ける。

結構難癖屋の自分がスッキリして観ることができたのは「ディズニーだから」という色眼鏡も若干あることにはあるがまぁ、いいじゃない。

「あんなに音楽を憎んでいたのに最後簡単に音楽を許すんだとか」くらい。

ちゃんと理にはかなってるんだから。

みんなが納得するラスト




はじめに言うとストーリー自体はなんてことない。特にひねったものではないし。

だけどこう言ったわかりやすい話だから誰でも受け入れられるんだよな。

なんでこんなに自分の琴線に触れるのかと言うと音楽の素晴らしさ、音楽がもたらす幸福がテーマだからだ。

おとといのこともろくに思い出せないくせに昔聴いていた音楽を聴くと、ふとその時の思い出や感情、情景が浮かんでくる。

きっと誰しもが経験あることだろう。

そういった音楽がもたらす普遍的な要素がこの映画の肝となっている。

最後の老婆が音楽によって父親を思い出すくだりもまさにこれ以上なくこの映画のテーマに沿っているし映画のタイトル(邦題だけど)を表してる。そう言う意味でラストはバッチリと決まったものになっている。

なのでとても後味がいいのだ。

このラストが気にくわないって人はいないんじゃないかな。

ピクサーにバッドエンドを求めてはいけない。

話としては予定調和感は否めない。

だけどそれ以上に自分の琴線に触れる内容だったことは間違いない。

うるっときて観終わった後に音楽っていいな、家族っていいなと心から思える。

凄いのがこの映画を観て誰も不快な思いはしないということ。

そして音楽を聴いて過去を思い出すという万国共通の体験をこの映画でも経験できる。

誰にでもオススメできる良質な作品。

評価・受賞歴




● 第90回アカデミー賞

・長編アニメ映画賞 受賞

・主題歌賞(Remember Me)受賞

● 第75回ゴールデングローブ賞

・アニメ映画賞 受賞

● 第45回アニー賞

・最多11部門受賞

世界興行収入は約8億ドル超。

日本でも興行収入50億円超の大ヒットを記録。

評価サイトでも高評価を維持しており、

「ピクサー最高傑作の一つ」と評する声も多い。

ピクサー映画3選




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