【映画】J・エドガー|正直つまんない…のに無視できない理由【ネタバレ考察】

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映画『J・エドガー』をモチーフに、水彩画タッチで描き起こした公聴会の場面。緊張感のある表情でマイクの前に座る男の姿を、実写ではなく絵画的に再構成したビジュアル アメリカ映画

2011年に公開されたクリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演の『J・エドガー』。

ディカプリオの演技は良かったが、本作品には決定的につまらない理由がある。

本記事ではネタバレ全開で感想考察レビューでお届けします。




基本情報

  • 作品名:J・エドガー
  • 原題:J. Edgar
  • 公開年:2011年
  • 監督:クリント・イーストウッド
  • 脚本:ダスティン・ランス・ブラック
  • 音楽:クリント・イーストウッド
  • ジャンル:伝記/ドラマ
  • 上映時間:137分
  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 主なキャスト:
     レオナルド・ディカプリオ
     ナオミ・ワッツ
     アーミー・ハマー
     ジュディ・デンチ




あらすじ

映画『J・エドガー』をモチーフに、水彩画タッチで描き起こした公聴会の場面。緊張感のある表情でマイクの前に座る男の姿を、実写ではなく絵画的に再構成したビジュアル

20世紀アメリカ。

FBI初代長官J・エドガー・フーヴァーは、共産主義者やギャング、過激派を取り締まることで国家権力の中枢へと上り詰めていく。

指紋制度の導入、捜査技術の近代化など、彼の功績は計り知れない一方で、政敵の弱みを握り、秘密ファイルを積み上げることで自らの地位を絶対化していった。

母親への異常な依存、部下クライド・トルソンとの歪で抑圧された関係。

国家のために生きたはずの男は、いつしか「国家」を隠れ蓑に、自分自身を守る人生を歩むことになる。




印象に残ってるのは男同士のキスシーンだけ

この映画を観た感想を一言で言うと「しんどかった」。

劇中はほぼ会話劇。

とにかくセリフが多くてディカプリオのインテリ風の話し方がだんだん途中からイライラして仕方がなかった。

テンポは決して悪くはないんだけど全体的に特に大きな展開はなく淡々としている。

その結果、印象に残るシーンがほぼない。

これって映画として致命傷だと思う。

事実を基にした映画だから仕方ないかもしれないけどもうちょっとやりようなかったのかな?

おまけに画面は全体が銀残しみたいな淡い色彩だから集中力いるし気抜いてたらどんどん話が進んでいってしまうので観ていてパワーいる。

大して魅力的でもない会話劇が淡々と続いていくのでひたすら退屈な内容になってしまっている。

その中でも唯一印象に残るシーンは副長官との激しい殴り合いの後の男同士のキスシーン

FBI初代長官の実話をもとに描いた話で唯一印象に残るシーンが男同士のキスシーンってどうなのよ?

そもそも論だけど日本にはFBIがない。だから日本人にはFBIの役割などが理解しづらく、あまり興味が湧かないというのがデカい。

この映画をアメリカ人が観るのと日本人が見るのとでは意味合いが違ってくるだろう。




そもそも主人公が魅力的じゃない

何よりも私はこの映画を好きになれなかった最大の理由はこのディカプリオ演じるFBI初代長官自体が好きではないからだ。

やたらと「国の為」とか言って「自分のやってることが一番正しい」と信じ込んでいる。

大義名分を振りかざしてくせに実際やってることは盗聴だとか狡い。

そのくせ自伝は嘘と誇張だらけだしもう人物像がブレブレで正直信用ならない人物だ。

何で映画の主人公にした?イーストウッド。

せめて主人公なんだからもうちょい魅力的に映してほしい。実話だからそんなに話を変えることはできないだろうけどそれにしても物語の主人公が全く魅力的じゃない。

結局この調子で最後までいくから物語としては全く強弱がないし面白みもない。何かがあって登場人物の思想が変わって、新たな行動にでるという映画や作品のルールみたいなのがスルーされており、このままだらだらと最後までかけぬけてします。

だから2時間以上もの長い間観ていて「何もなかったな」という感じで、「FBI初代長官は同性愛者だった」としか印象残らない。

それでも最後まで観れたのはクリント・イーストウッド監督だからなのに、本作は恐ろしく退屈そのものだ。

イーストウッド監督だからと言って期待した結果、見事に肩透かしをくらいました。




老人のメイクはコントみたい

老人になったディカプリオも違和感たっぷり。

なんなんだこの恐ろしくチープな老人メイクは・・・

そこに意識がいってる時点で集中できてない証拠なのかも。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なんかは同じ役者がメイクで年寄り役を演じてたけどあれはコメディタッチなのですんなり入ってきた。

だけどこの映画はシリアス路線なのでどうしてもそこのギャップは隠せない。

それをも感じさせない強い推進力みたいなものがあれば気にならないんだろけど。

もう一つ気になる点としては劇中で「あなたの子供達が」という台詞があるけどこの人結婚してたの?

結局最後までその説明もない。長いこと尺使っておいてちょっと説明足りなさ過ぎじゃないかな?

同性愛者で恋人の副長官が女の話をしただけで烈火のごとくブチギレていたからてっきり結婚しなかったのかなと思ってたけどあの台詞はちょっと混乱したな。

ディカプリオはこの頃は『タイタニック』のイケメン役を払拭してはいるけどアカデミー賞欲しくて必至です。

結局『レヴェナント』で賞を取るんだけどそれまでまだまだかかることになる。

個人的にはやっぱり『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のディカプリオがブチ切れてて好きだな。

作品に恵まれなかったというか確かに波長はあるんだろうけどそれまで正直パッとしなかった。

ウルフ・オブ・ウォールストリート』をまだ観てない方は是非。

この映画を観るくらいなら絶対そっちを観た方がいい。




評価・受賞歴

  • アカデミー賞
     メイクアップ賞 ノミネート
  • ゴールデングローブ賞
     主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート(レオナルド・ディカプリオ)

作品評価は賛否が分かれたものの、

レオナルド・ディカプリオの老年期まで演じ切る演技と、

権力者を英雄化せず、あくまで「不完全な人間」として描いた視点は高く評価されている。




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