【Netflix映画】This is I|ネタバレ解説と評価|なぜ一部の映画ファンに刺さらないのか?

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映画『This is I』をモチーフにした楽屋で鏡を見つめながら口紅を塗る主人公の象徴的シーン Netflixオリジナル

2026年に公開されたNetflixオリジナル映画『This is I(ディスイズアイ)』。本作品はLGBTタレント・はるな愛の自伝を元にした作品。

いまやNetflixをひらけばあらゆる作品で「LGBT」が語られ、やや疲れ気味でいたが、2026年になって満を持して正面から向き合った作品が公開されたが、

遅すぎる。

正直言ってこのテーマで勝負するには「またか」と言った感想を持たざるを得ない。

最初に断っておくが、別に私ははるな愛さんに対しては何も悪い気はないです。テレビでよく観てたし、まだLGBTなんて言葉も浸透してなかったあの時代で異色の存在だったし笑わせてもらったし。

なので本記事はあくまで一つの作品として私なりにネタバレ全開で感想考察レビューしていきます。




基本情報

作品名:This is I

製作年:2026年

監督:松本優作

脚本:山浦雅大

ジャンル:ヒューマンドラマ

上映時間:130分

製作国:日本

配信:Netflix

配信開始日:2026年2月10日

主なキャスト:

・望月春希

・木村多江

・千原せいじ

・中村中

・吉村界人

・MEGUMI

ほか




あらすじ

映画『This is I』をモチーフにした楽屋で鏡を見つめながら口紅を塗る主人公の象徴的シーン

幼い頃から「アイドルになりたい」という夢を抱いていたケンジ。しかし思春期を迎えるにつれ、身体と心の違和に苦しむようになる。学校でのいじめ、家族との距離、自分の居場所を見失う日々。

やがてケンジはショーパブの世界と出会い、「アイ」という名前でステージに立つ。華やかな衣装とライトの中でだけ、本当の自分になれる瞬間。しかし現実は甘くない。恋、差別、社会の無理解――それらが次々と立ちはだかる。

一方、過去に患者を救えなかった悔恨を抱える医師・和田は、アイと出会うことで性別適合手術の現場と向き合う決意をする。

本作は、当事者の実話やノンフィクションをベースに、「自分の身体で生きる」という選択の重みと、信頼で結ばれた医師と患者の関係を描く。




既視感だらけ。

LGBTというテーマも既視感があるが、作品のワンシーンワンシーンもわりといままで観てきた作品の寄せ集めな感じがしました。

本作品のタイトル「This is I」。

これは『グレイテスト・ショーマン』の劇中歌「This is Me」という曲をどうしても彷彿とさせられる。

バーナムが他の人と違って生まれてきて世間の偏見にさらされてきた人たちに光を当て、最終的に団結して自分たちを誇るサーカス団へと成長していく物語で使われる曲とどうしても被る。

他人がなんと言おうが「私は私よ」。そんな曲で、このタイトルってあの曲のパロディなのかな・・・

気のせいかもしれんが。

そして、ミュージカル要素。

はるな愛の芸風はアイドルのエアモノマネなのでエアミュージカルは違和感がなくすんなり入ってきたが、赤いドレスをきて街中を歩くシーンなんかはもろ『ラ・ラ・ランド』。主人公ミア(エマ・ストーン)が鮮やかなドレスや、周囲の人々が色とりどりの衣装で踊るシーンに似てる。

ミアもあのドレスを着飾って颯爽と歩き、周囲の人たちもミアに視線を向けることで自信を持ってウォーキングする象徴的なシーンのパロディなのかな・・・

気のせいかもしれんが。

本作品のレビューを見れば「泣けた」って人がかなり多いみたいなんだけど、僕はこれらの要素が邪魔して全く泣けませんでした。

作品からオリジナリティが感じられないから。観ていて、「あれ?このシーンってどっかで観たことあるなぁ」の繰り返しで気が散るというか、物語に深く入っていけない。こういう人いるんじゃないかな?

正直言って10年前に作られていたならまだしも、いまこのタイミングでLGBTの話は新鮮味に欠けてしまう。

日本では「はるな愛」は有名だけど海外では知られてない存在で、日本以外では「またか」と思われる作品になってしまうのは勿体無い気がします。

かと言って「じゃあもっと重いトーンで観たいか」と言われたらそうでもない。本作をはるな愛という人物として描くなら笑って泣ける本作のポップ寄りなテイストにするのが得策だろう。だからずいぶんと置きにいった作品になってしまった印象です。




医者は神になれるのか?

本作の最大の強みは、「社会問題を扱う映画」にありがちな説明臭さを抑え、あくまで個人の人生として物語を積み上げている点にある。

性転換手術というテーマは重い。しかし演出は過度にセンセーショナルにならず、むしろ静かな感情の揺れにフォーカスしていました。

特に印象的なのは、主人公がステージに立つシーンと、医師との対話シーンの対比。

ライトの下で輝く外側の自分と、診察室でさらけ出す内側の自分。その二重構造がタイトル「This is I」に回収されていく。

「君は神様の手違いで男に生まれてしまった。君をもとの姿に変えよう」と言ったような斎藤工のセリフはちょっと斜めから聞けばずいぶん医者の傲慢だなと捉えられるが。

死ぬかもしないリスクがありながらも性別を変える手術を行ったはるな愛と医者の功績はそのあとの多くのLGBT患者を救うことになる。

どちらかと言えば主人公はこの斎藤工演じる医者だったらもっと違った味わいがあったのかもな。




解決しない子供問題

しかしはるな愛の最初の彼氏のタクヤは一体どんなテンションだよ。はるな愛を男とわかっていながら「カワイイ!」とほれ込み、性交渉しようとするも「痛い」と拒否られる。

性転換手術をして女になったはるな愛とするシーンも含めてなんだかタクヤのメンタルすげぇなと思ってしまった。

だけどタクヤは子供が好きで、タクヤの親族から別れるよう頼まれるシーンは心痛かった。

医者は形上性別を変えることはできても、男性に子供を産ませることまではできない。

LGBTの人たちって一生この問題が付きまとうし、ここが親御さんたちが危惧するところなんでしょう。

あとは最初の学生時代のイジメのシーンは確かに心苦しかったけど、ササっと流れ、

気づいたら仲間ができていたり、親父もうっすらと勘づいていたわけで、周りには結構理解者がいたのが救いでした。

医者の斎藤工と出会うシーンは鹿浜の焼肉店「スタミナ苑」だよね?旅行って設定?

【足立区鹿浜】スタミナ苑|予約不可・行列必至!総理大臣も並ぶ伝説町焼肉店 | IKKO'S FILMS 品川イッコー公式グルメブログ
東京都北区鹿浜、荒川河川敷のほど近くにひっそり佇む「焼肉 スタミナ苑」。 日本版「ザガット・サーベイ(1999)」にて、全レストラン中「第1位」を獲得。 予約ができないため、総理大臣も並んだとされる伝説の焼肉店。 1967年(昭和42年)、

本作品は夢を追う物語でありながら、それ以上に存在の肯定を問う作品で、もしかしたらこんなにポップでなければもっと評価は変わったのかもしれない。




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