2017年に公開された映画『グレイテスト・ショーマン』。
ミュージカルに拒否反応がある人、本当に、本当にこの映画を観て欲しい。私も以前は反ミュージカル派だったがこの映画がきっかけで全てがひっくり返りました。
ちょっとうざいけど本作を語りまくりますので、是非最後までご覧ください。
本記事ではネタバレ全開で感想考察レビューしていきます。
基本情報
作品名:グレイテスト・ショーマン
原題:The Greatest Showman
公開年:2017年(日本公開2018年)
監督:マイケル・グレイシー
脚本:ジェニー・ビックス、ビル・コンドン
音楽:ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール ほか
ジャンル:ドラマ/ミュージカル
上映時間:105分
製作国:アメリカ
主なキャスト:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ ほか
あらすじ

貧しい仕立て屋の息子として生まれたP・T・バーナムは、幼少期から「人生は舞台だ」と信じていた。やがて良家の令嬢チャリティと結婚し、家族を持つが、仕事は長続きせず失敗を重ねる。倒産をきっかけに、彼は発想を転換。世間から疎外されてきた人々を集めた“見世物小屋”を立ち上げる。
小人症の男性、髭の女性、結合双生児など、社会に居場所を持てなかった人々は、ショーを通じて初めてスポットライトを浴びる。ショーは瞬く間に話題となるが、批評家や上流社会からは「低俗」と酷評される。
名声を求めるバーナムは、劇作家フィリップと組み、欧州の名歌手ジェニー・リンドを招いてさらなる成功を狙う。しかし、その過程で彼は仲間や家族との絆を見失っていく。
体感する映画
Netflixやらで世界中で「映画館離れ」が進む昨今、映画業界としてはなんとか劇場に足を運んでほしい。そこで映画業界も徐々に「劇場で観るからいい映画」がたくさん作られるようになる。
『ボヘミアン・ラプソディ』や『アリー/スター誕生』などの音楽映画もその典型だ。
この劇場離れがミュージカル映画や音楽映画が増えた要因でもあると考えている。
確かに本作はまさに映画館で観るべき作品だ。
俳優陣の圧倒的な歌唱力とダンスに加え、凝った編集で見事な映像に仕上げてる。それが大音量で体験できる。ストーリーは非常にわかりやく明快なサクセスストーリーだ。
観ているうちにテンションが沸きあがってくる。こんな映画、なかなか出会えない。
観る映画というよりもまさに「体感する映画」なのかもしれない。
この映画への批判
この映画を酷評している人はおそらくストーリー性や話を美談にしていることに対してひっかかっている人だろう。
確かにサーカスを見世物としたバーナムはこの映画でまるで善人の様な描かれ方をしている。実話ということでこの様な描き方をすることに疑問を感じている人も少なくはないのだろう。
だけどジェンダーレスなどいまこの時代になったからそれぞれが公言できるようになったわけで、「これが俺、これが私」がテーマとして描かれてるという見方をすれば、むしろ差別主義を否定してると捉えることもできるはずだ。
そして「全編歌に頼りすぎ」という意見もわかるがミュージカルってそういうものじゃないかな?
あまりミュージカルを観てる方じゃないからなんとも言えないが、細かいとこ突っ込みだしたらなんで途中で歌って踊りだすんだ?ってレベルでミュージカル自体の根源を否定することになりそうだからいちいち気にしないっていうマインドで観ることにしている。
だから自分自身はミュージカル映画に関してはちょっと甘い評価だと思っている。
ちなみに劇中の中でもバーナムは新聞記者に「下品な見世物」として散々批判されていたがその切り返しもいちいち見事。
批判を気にすることなく成功へと突っ走る姿は手本にしてもいいかなと思った。
This is Me.
LGBTなどの問題意識がしっかりと世界の人たちに定着したのって多分この映画が公開されたくらいからだろうか。間違いなくきっかけの一つにはなってると認識している。
劇中歌である「This is Me」もまさに差別や偏見へ立ち向かった曲である。そしてそのテーマ性が見事に映画の内容とシンクロしていた。だから一層我々の胸に突き刺さったのである。
「人と違っていいじゃん。」「人と違ってなぜ悪い。」「違うからいいんだ。」
この映画がもたらしたメッセージ性は特にマイノリティと呼ばれる人たちにの胸に突き刺さった。
いや、そのような人たちだけでなく日常生活で我々も感じてる「自分は」「あの人は」みたいな区別・差別意識にメスを入れるきっけかになったのではないだろうか?
その後の世界中の作品にもこのテーマが語られている。2025年公開のディズニー映画の『ズートピア2』ですらもこのテーマだったくらいだ。
この映画は、世界中の人の意識のなかで多様性を認め始めたきっかけの一つなのかな。と考えてみる。
ミュージカルに偏見ある人へ
1人の男の半生を二時間で描くにはあまりに短いため展開は早め。
だけどこれ以上長いとしんどいのでやはり二時間という尺がベストと考えるとバーナムがずいぶん早く成功するなとかツッコミを入れる気が失せる。
というか難癖をつけようと思えばいくらでもつけられるけどこの映画にそれは野暮な話だ。
観る映画というよりは体感する映画。
オープニングからどんどんテンションがあがっていって観ていくうちに血が通い始める感覚ってなかなかできない。
これはやっぱりミュージカル映画の力だし苦手という人は騙されたと思って是非とも一度観て欲しい。
評価・受賞歴
本作は批評家からは賛否が分かれた。Rotten Tomatoesでは支持率55%前後、Metacriticでも平均点は高評価とは言い難い水準にとどまった。一方で観客の満足度は非常に高く、口コミによるロングランヒットを記録。公開後の週を追うごとに興行成績を伸ばし、最終的には世界興収4億ドル超を達成した。
・第75回ゴールデングローブ賞 主題歌賞「This Is Me」受賞
・同賞 作品賞(ミュージカル・コメディ部門)ノミネート
・同賞 主演男優賞(ヒュー・ジャックマン)ノミネート
・クリティクス・チョイス・ムービー・アワード 歌曲賞ノミネート ほか
音楽の力と圧倒的なパフォーマンスが作品の評価を底上げし、ミュージカル映画としては異例の持続的ヒットを生み出した一本である。








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