久々にひどい映画を観た。
まさか3部作だとは思わずいきなりこの最終章を観た私も悪いんだけどさ。
少なくともこの作品単体を評価すると限りなく0点に近い点数となる。
2021年公開のアメリカ映画『フィフティ・シェイズ・フリード』は、ベストセラー官能小説を原作とした三部作最終章。NetflixやBlu-rayでも配信/リリースされており、基本的な構成は新婚夫婦が何者かによって狙われる話なんだけど、物語に一捻りあるかと思えば何も無く内容が極端に薄っぺらい。
この映画が酷い理由をたっぷりと記事にしていこうと思う。
基本情報
原題:Fifty Shades Freed
邦題:フィフティ・シェイズ・フリード
公開年:2021年
上映時間:105分
監督:ジェームズ・フォーリー
出演:ダコタ・ジョンソン(アナ役)、ジェイミー・ドーナン(クリスチャン役)、エリック・ジョンソン(ジャック・ハイド役)
ジャンル:官能ロマンス/サスペンス
あらすじ

新婚生活をスタートさせたアナとクリスチャン夫妻。しかし、過去にアナを誘惑しようとした出版社上司ジャック・ハイド(エリック・ジョンソン)が逆恨みから二人を襲撃。命を狙われたアナは再びクリスチャンの庇護下に入りつつ、夫婦の絆を深めていきます。ただし肝心の「サスペンス」部分は極めて薄く、物語は何度もイチャイチャと無意味なSEXシーンに遮られます──。
脚本の極度の薄さ
「新婚夫婦が追われるサスペンス」だが、事件の動機も展開もチープすぎる。
- 犯人の動機はよっぽどの理由があるのかと思ったけどただの逆恨みと恐ろしくチープ。幼少期の因縁もほぼ説明ゼロ。
- 二人が繰り返し襲われるシーンは同じパターンの繰り返しで、緊張感はほぼなし。
- サスペンスとして「どんでん返し」もなく、「犯人あいつか!」という驚きも皆無。
これホントに原作あるの?こんな酷い本があってそれを映画化しようという発想自体がセンスない。薄味のまま無理やり尺だけを引き延ばした雑な脚本だ。
無意味SEXシーンの地獄
特に物語の大部分を占める2人のイチャイチャと不必要なエロシーンには辟易する。
こんなに無意味でただ2人がヤッてるだけの映画がよく許されるな。
このセックスシーンがなければ15分くらいで終わる様な内容だ。
何かある度にすぐにエロシーンを挿入して無理やり尺を伸ばしてるだけじゃないか。

エロシーンも言うほど官能的でもなく中途半端。抜けないエロシーン入れられるほど残酷なものはない。
サスペンスなんだけどすぐ2人はヤり始めるから緊張感なんてありゃしない。
視聴者は「早く犯人との対決に戻せ!」と歯噛みするしかなく、作品全体のテンポを致命的に損なっている。
演技と演出のばらつき
ダコタ・ジョンソンは細すぎず健康的なボディで魅力的だが、演技は「官能重視」で深みがない。
身体だけが見どころです。
さらにイチャイチャ時に流れる安っぽい女性ボーカルもしつこい。
似た様な歌モノが多すぎて本当にウンザリするレベル。
これ、シンプルに編集が下手すぎるでしょ。
音楽→エロ→サスペンス→エロ… という繰り返しで、視聴者の集中力は最後まで回復せず。
まとめ:B級にも程がある「駄作最終章」
『フィフティ・シェイズ・フリード』は、「無意味SEX地獄」「薄い脚本」「中途半端なサスペンス」で構成された三部作の最終章。
シリーズを通して追いかけてきたファン以外は、この一本だけを観る価値はゼロと言っていいでしょう。
- サスペンス映画を期待して観ると100%裏切られる
- 官能シーン目当てでも「抜けないエロシーン」に失望する
- ストーリー評価は限りなく0点に近い
唯一の救いはダコタ・ジョンソンの魅力だが、それだけではカバーできない駄作っぷり。
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