実写版「はたらく細胞」感想レビュー|過労細胞の悲鳴と家族愛を描く社会派エンタメ

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アクション

2024年12月13日に劇場公開された実写版『はたらく細胞』。

公開からわずか半年でNetflix先行配信がスタートし、さらに2025年5月にはブルーレイ&DVDも発売──そのスピード感だけでも話題だが、作品そのものも想像以上のシリアスさと迫力を孕んでいます。原作やアニメをご存知ない方も、本記事でぜひチェックしてみてください。

基本情報

  • タイトル:はたらく細胞
  • 公開日:2024年12月13日(金)劇場公開/2025年3月31日先行デジタル配信スタート/2025年5月28日ブルーレイ&DVD発売
  • 監督:武内英樹(『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』シリーズ)
  • 原作:清水茜『はたらく細胞』(講談社)&スピンオフ『はたらく細胞 BLACK』
  • 配給:ワーナー・ブラザース映画

あらすじ

人間の体内には約37兆個の細胞が連携して生命を維持している。
高校生の日胡(芦田愛菜)は、母を早くに亡くし父・茂(阿部サダヲ)と二人暮らし。健康管理の行き届いた日胡の体内では、赤血球(永野芽郁)や白血球(佐藤健)らが問題なくはたらいていた。一方、不摂生な茂の体内では、細胞たちが過重労働とストレスに悲鳴を上げている。そんなとき、「病原体」(Fukase)による侵入が始まり、体内で壮絶な攻防戦が展開され──。

原作・アニメ未視聴でも楽しめる体内ドラマ

ぶっちゃけ映画館で観なくて良かった。

公開されてから半年でNetflixで配信されているこのスピード感。

「映画館で観たい!」と言っていた5歳の息子は途中まで一緒に観ていたものの、とっくに飽きて脱落

ちなみに原作やアニメは観てないが、赤血球や白血球の役割がしっかりと理解できる構成力は秀逸。

まぁちょいと説明調にはなりがちな部分はありますが。

  • 赤血球(永野芽郁):酸素を運ぶ主人公的キャラクターとして、タフに活躍。
  • 白血球(佐藤健):鋭い眼光とアクションで、異物排除のヒーロー感を体現。

さらに、過重労働に喘ぐ細胞たちの描写は、現代社会の過労問題への風刺ともいえる深みを持ち合わせている。

しかし内容は思った以上にシリアスでバトルものだった。

そうか、身体の中は戦場なんだな。

ポップな見た目からは想像できないほど、赤血球・白血球それぞれの苦悩や葛藤が丁寧に描かれ、細胞たちの労働環境としても楽しめる。

阿部サダヲのブラックボディの過酷さ

阿部サダヲがいい。実にこういう役が似合う。哀愁漂う中年を見事に演じ切ってますね。

父・茂を演じる阿部サダヲの身体は「ブラックボディ」――すなわち不摂生な生活習慣で細胞たちを酷使する本人役として、体内環境の過酷さを体現している。

ロケ地に横浜の「ラーメン博物館」を使った消化器パートでは、胃腸で働く細胞たちがまるで深夜残業を強いられるようなコミカルかつリアルな「過重労働」を強調。

「細胞たちの悲鳴が聞こえる」かのような演出や腹痛シーンは思わず笑ってしまった。




豪華キャストの魅力

アニメ版でも人気のキャラクターを演じる俳優陣が超豪華。

永野芽郁×佐藤健のW主演はもちろん、芦田愛菜や深田恭子、片岡愛之助といった大物キャストが脇を固める。

役柄        俳優        
赤血球(AE3803)永野芽郁(ながの めい)
白血球(好中球)佐藤健(さとう たける)
新米赤血球板垣李光人(いたがき りひと)
先輩赤血球加藤諒(かとう りょう)
白血球サブリーダー染谷将太(そめたに しょうた)
キラーT細胞山本耕史(やまもと こうじ)
NK細胞仲里依紗(なか りいさ)
マクロファージ松本若菜(まつもと わかな)
血小板(PLT)マイカ・ピュ
肝細胞深田恭子(ふかだ きょうこ)
肺炎球菌片岡愛之助(かたおか あいのすけ)
化膿レンサ球菌新納慎也(にいの しんや)
黄色ブドウ球菌小沢真珠(おざわ まじゅ)
病原体Fukase(SEKAI NO OWARI)
日胡(高校生)芦田愛菜(あしだ まな)
漆崎茂(父親)阿部サダヲ(あべ さだを)

山本さん出た時はさすがに笑ってしまった。

しかし深田恭子可愛すぎてたまらんねぇ。

アクションが「るろうに剣心」

アクションパートを支えるのは、『るろうに剣心』シリーズの大内貴仁氏が監督したバトルシーン。

  • 佐藤健(白血球)の斬撃アクション
  • 山本耕史(キラーT細胞)の肉弾戦
  • 仲里依紗(NK細胞)の俊敏な連携プレー

武内英樹監督と大内貴仁アクション監督のコラボは、

  • 高速カメラワーク
  • ワイヤーワーク
  • スタントチームの実写演技

など実写ならではの迫力演出を実現。思った以上に本格的なバトルものに仕上がっている。

娘を持つ身としてやっぱり芦田愛菜と阿部サダヲのシーンが刺さるし、体についてもなんとなく勉強させてもらったし、テンポよくアクションを楽しませてくれたということでいい作品なんじゃないかな。

永野芽郁が出てることでやたらと批判してる人がいるが、それとこれとは分けて観ないとねぇ。

今後、彼女はピエール瀧みたいにNetflix俳優になっていくのだろうか?

コメント

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