週末にまとめて観たら、月曜の朝もつい“徳を積むには何から…”って考えてる自分がいました。
会話が長い、テンポが遅いと感じて1話で離脱した人の気持ちも分かる。でも、最終回まで行くとあの雑談がちゃんと意味を持つんですよね。
バカリズム脚本の話題のドラマ。本記事では、ネタバレありでサクッと深掘りします。
基本情報
作品名:ブラッシュアップライフ
形態:連続ドラマ(全10話)
放送:日本テレビ系・日曜ドラマ枠/2023年1月期
脚本:バカリズム
主演:安藤サクラ
主なキャスト:夏帆/木南晴夏/染谷将太 ほか
ジャンル:タイムリープ×コメディ×ヒューマンドラマ
あらすじ

33歳の市役所職員・近藤麻美(安藤サクラ)は、事故で突然亡くなり“白い部屋”へ。来世は人間以外と言われ、赤ちゃんから人生をやり直す=周回を選ぶ。
過去の失敗を少しずつ直しながら“徳を積む”ことで、家族や幼なじみの未来を良くし、やがて大きな悲劇を避けるために進路まで組み替えて挑む——日常サイズの転生×友情ドラマ。
第一印象:会話が“遅い”? それとも“リアル”?
これって昔、島田紳助が「できる人は何周目、できないやつは一周目」っていう話をしてて、それを松本人志がラジオで話してたのを思い出しました。
確か放送作家の高須光聖とのラジオ「松本人志の放送室」。
多分バカリズムはその話をモチーフに話を使ったんだろうと推測する。違うかもしれないけど。
しかし物語と会話のテンポがおそろしく悪い。
「女性の会話ってあんなんだよ」と一緒に観てた嫁の感想。
確かにこれら1話目の会話が物語全体の伏線になっているんだけど、にしてもオチが全くない会話を淡々と聞かせられるのは非常にしんどい。
ここで挫折する人は多いだろうな…
おそらく男性が観るのと女性が観るのとでは印象が異なるんだろうな。
あの小学校時代のシール交換とか僕からすれば意味不明ですもん。
伏線として後で効いてくるにしても、1話の“耐性テスト感”は否めません。
“何周目理論”と「徳を積む」の功罪
本作はいわゆる「もしもシリーズ」というかタイムリープものの設定。
一周目で起きた出来事を二周目では徳を積むために良い行いをしていって変えていく。
この「徳を積む」という設定のせいで主人公は特に株や競馬などズルや悪だくみに走れない。
だからどうしても優等生過ぎて物語としてはあまり面白味がない。
優等生のドラマなので物語の推進力が“地味”に寄りがち。僕はもっと下衆い話を観たいんだ。
白い部屋の“ルール問題”——転生の条件はどこまで説明されるべきか
でもこれさ、そもそもタイムリープができる人とできない人の差って何だろう?
人間って死んだら全員タイムリープできるのか?
人生をまっとうしたらあの白い部屋には行かないのか?
そもそもあの白い部屋はどういう人がいくのか、この世に未練があるからか、人生をまっとうすればいいのか非常に定義というかルールが曖昧でその辺はボヤッとされてるので非常にモヤモヤが残る。
解釈の余白とも取れるが、タイムリープものに慣れた層にはルールの甘さに映りやすい。
特に周回が進むほど、世界観の“審判役”の在り方(裁量/矛盾の有無)が気になってくる。
物理法則ではなく倫理の物語だからこそ、最低限の“審判の公正さ”の提示がもう一歩ほしかった、というのが正直なところ。
まとめ
キャストはまぁまぁ豪華ですね。ただし、浅野忠信とか物語の太い線に寄与しない登場なので正直無駄遣いな気がします。
最後になっていきなり怒涛の展開。だけど全体地味な印象はぬぐえません。
制作費の関係か最近のドラマはやたらとテレビ局を取り上げるものが多いなぁ。
生活あるある×転生の掛け算が新鮮ではあるが、テンポが恐ろしくわるいのと全体的に地味なのでそれに耐えられる人にはハマるかも。
恋愛模様とか話的にももっと掘り下げて色っぽくもできそうだけど安藤サクラだからまぁ仕方なし。
パターン変えて別の俳優バージョンも観てみたいかも。それこそ安藤サクラの元彼役の年商10億の松坂桃李バージョンとかね。
コメント