ディズニー映画『ズートピア2』|「違い」を認め合う社会は本当に成立するのか【考察】

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映画「ズートピア2」を想起させるキャラクター関係性のイラスト アニメ

ディズニーが手がけた長編アニメーションの中でも、特に社会性とエンタメ性を両立させたヒット作として記憶されている前作『ズートピア』。

公開当時は「子ども向け」の枠を超えたテーマ性が話題となり、世界的な大ヒットを記録した前作の続編にあたる本作『ズートピア2』。

正月に家族で映画館に鑑賞してきてました。これが、前作の世界観を引き継ぎながら、より踏み込んだテーマ性があって意外とよくできていました。だけどちょっと色々思うところもあって記事にします。

あ、今回もネタバレ全開ですのでまだご覧になってないかたはご注意を。

『ズートピア2』の映画ポスター




基本情報

作品名:ズートピア2(原題:Zootopia 2)

公開:2025年(アメリカ)

監督:ジャレド・ブッシュ/バイロン・ハワード

脚本:ジャレド・ブッシュ

音楽:マイケル・ジアッキーノ

ジャンル:アニメーション/アドベンチャー/ミステリー

上映時間:108分

製作国:アメリカ

製作会社:ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

公開日:

・アメリカ:2025年11月26日

・日本:2025年12月5日

◆ 主なキャスト(声の出演)

  • ジニファー・グッドウィン:ジュディ・ホップス
  • ジェイソン・ベイトマン:ニック・ワイルド
  • キー・ホイ・クァン
  • フォーチュン・フィームスター
  • シャキーラ ほか




あらすじ

映画「ズートピア2」を想起させるキャラクター関係性のイラスト

ズートピア2』は、多様な動物たちが共存する巨大都市ズートピアを舞台に、警察官として成長したジュディ・ホップスと、正式にZPDの一員となったニック・ワイルドが再びバディを組む物語だ。

市警での経験を重ねる中で、理想だけでは解決できない現実に直面するジュディと、過去の自分と警察官としての責任の狭間で揺れるニック。そんな二人の前に、街の秩序を揺るがす不可解な事件が発生する。

捜査を進めるにつれ、ズートピアの裏側に存在してきた新たなコミュニティや、都市の均衡を支えてきた歪んだ仕組みが浮かび上がる。そこには、種族や立場の違いから生まれる新たな対立と分断があった。

本作は、前作の「偏見」をテーマにしつつ、より成熟した社会が抱える葛藤や責任を描き出す。ズートピアは本当に理想の都市なのか──その問いに、ジュディとニックが再び向き合っていく。




自分と他人は違って当たり前

自分と人は違うし、違っててもいいじゃないか。

違うことを理解してお互い話し合えば問題は解決できる。

この基本的なテーマは前作と変わらない。

しかしこのテーマって『グレイテスト・ショーマン』以降明確にどの映画やドラマでも扱われるようになりましたね。

みんなと同じじゃないと嫌だ。だから虐められる。虐めてやる。異物を排除しようとする同族意識や、同調圧力。

誰しも心の中にある気持ちと、「それを変えたい」という想いがあるからこそ、我々はこのような作品にグッとくるのでしょう。

「個性」の時代。ディズニーも普遍的な人間の想いをずっと作品にしてきたのでこのテーマは非常にしっくりきますね。

特に猫の息子はまさに象徴的な存在。自分を異物とされ家族と距離を置かれる息子は家族に認められたい一心で行動する。時に人を傷つけることも厭わない。

まぁまぁ悲しいキャラクターですね。

しかしね、途中で出てくる「良いやつそうな奴が実は悪役だったパターン」はお決まり。前作の市長もそうだったけど何回このパターン擦るんだよ。

記憶を辿れば『アナと雪の女王』でも同じパターン。あ、『トイ・ストーリー』シリーズも大抵そうだ。




行き過ぎたテンポ感

まぁ、伝えたいメッセージ性は凄く共感できるしわかりやすかった。だけど観てて思ったのが映画のテンポの速さ。

もちろんディズニー映画なので子供に飽きさせないスピード感は必要になってくるのは理解できるが、いくらなんでもやり過ぎじゃないかな?これは本作に限らず、いまの世界のエンタメ全体がテンポ重視になってしまっている。

ネット社会になり、はやく結論を見出したい現代人が「間」に耐えられなくなっているのは以前の記事でも話した通りだが、「考える余白」を一切与えない作品ばかりだ。

音楽も転調激しめの音楽ばっかだしね。

そして本作は、過去最高レベルのテンポ感。

観てる方は展開についていくのに必死。

これって今後どうなるんでしょう。

エンタメ作品に「間」の文化がなくなりつつあるのかなと思ってしまった。




ディズニーの底力

自分をさらけ出して「個性」に向き合う。人と違うことを認め、他者と寄り添う社会を作ろう。そうすれば「差別」はなくなる。

正直言うと繰り返されたテーマで新鮮味はなかったけど、それだけ普遍的なテーマだと言うこと。

楽曲の歌詞を見てるとこの映画のテーマが見えてきますね。

全体的によく細かいところまで練られてたと思います。

相変わらずゆっくりなナマケモノが実は車で高速運転できるとか、動物同士のサイズ感のコントラストとか対比が抑揚ついててよかったですね。

このテーマって小学生の子供には理解できるかな?

大人が楽しめて、でも子供もなんとなく勧善懲悪が理解できてて、キャラクターもキャッチーで、テンポがいいから観れるっていう、「ファミリーみんなが楽しめる映画を作る」って実はなかなかすごいんじゃないかな。

特にファミリー映画って家族分のチケット料金利益になるので映画会社は作りたいよね。

しかし刑務所ぶっ壊して犯罪者たちが逃げる展開はねぇ…パート3あっても良さそうだけどそれだとなんか本末転倒なストーリーでやめてほしいかな。

相変わらず世の中では戦争や争いは絶えないけれど、この映画のテーマのように色んな種が認め合って生きられる世の中になればと言うディズニーからのメッセージでした。

いい正月でした。

他にもディズニー映画に物申す記事を書いてますので下からご覧ください。




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