レヴェナント 蘇えりし者|大きなツッコミどころ3つを徹底検証!

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アメリカ映画

国内公開は2016年、アカデミー賞でレオナルド・ディカプリオが主演男優賞を獲得した話題作『レヴェナント 蘇えりし者』(The Revenant)。原題の意味は「蘇った者」、ディカプリオ演じるハンター、ヒュー・グラスの生き延びる執念を描いた壮大なサバイバル叙事詩です。音楽は坂本龍一が担当し、日本でも多くの注目を集めました。

しかし本作、実に大きな穴があります。本記事ではその辺徹底的につっこでいきます。

基本情報

原題:The Revenant
公開年:2015年(日本:2016年)
上映時間:156分
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:レオナルド・ディカプリオ(ヒュー・グラス役)、トム・ハーディ(ジョン・フィッツジェラルド役)、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター ほか
音楽:坂本龍一
配給:20世紀フォックス

あらすじ

1823年、毛皮ハンターの一団はアメリカ西部の未開拓地を進んでいた。隊長のヘンリーを先頭に、ガイド役のヒュー・グラスとその息子のホーク、そしてグラスに対して敵意を抱いているフィッツジェラルドたち一行だったが、ある時、先住民に襲撃され多くの犠牲者を出す事態に。生き残ったグラスたちは危険な川を避け、船を捨てて陸路で砦に戻ろうとするが、グラスは巨大な熊に襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。隊長のヘンリーは余命わずかに見えるグラスを残して行くことを決断。息子のホーク、金に釣られて居残ることにしたフィッツジェラルド達にグラスの最期を看取るよう命じるが……。




壮大なツッコミ映画

ディカプリオが念願のオスカーをとった話題作です。音楽は坂本龍一なので日本でも注目されてました。『21g』、『バベル』の監督です。

ディカプリオといえば『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』が好きです。ディカプリオは完全にブチギレてましたから。あれこそ迫真の演技です。

なんであれで取れなかったのか相変わらず審査員の基準ってよくわからない。

あれで取れなくて今作が取れた根拠とか特にないでしょ?審査員の好みな気がします。

で、今回なんですけど設定がもうツッコミどこ満載で正直あまり入ってこなかったです。

ざっくりネタバレしながら感想を述べていきます。

冬眠しないクマ

これはもう色んな所で言われてますね。

冬の設定なのになんでクマがいるのか?

北米大陸のグリズリーは通常11月から春先まで冬眠に入ります。腹を空かせて目がさめちゃったのかな?このシーンは凄いリアルだし見入っちゃうんだけどよくよく考えてみたらおしくね?

実話ということですけど実際は冬じゃなかったみたいだし、無理に冬の設定にしなくてもよかったんじゃ。クマとの死闘を雪原で演出することで、観客に“吹雪の恐怖”と“動物の暴力性”を同時に体験させる狙いがあったのでは。

スタッフは誰か会議で「冬にクマがうろついてるっておかしくないっスか?」って言わなかったのか?




悟空並みの回復力

熊に襲われ、肋骨は砕け、内臓までもえぐられたかに見えたグラス。通常なら即死か、長期入院必至の重傷。体重10〜20kgの体液喪失をした状態では、歩行も困難なはず。

ところがディカプリオはすぐに回復してしまいます。

映画の最後には走ってトムハーディーを追いかけて肉弾戦までかましてます。

それどころか川でキャニオニングしたりもします。

せっかくのディカプリオの迫真の演技がその回復力のスピード感のせいで全くリアリティが感じられませんでした。脚本上の“奇跡的回復”が強すぎて感情移入を妨げる面も。

後で試写を観てスタッフは誰も言わなかったのかな?

「これちょっと回復はやすぎないっスか?」って。

実話とうたっときながら大半が創作

本作は実在の交易人ヒュー・グラスの体験をベースにしていると謳われますが、調べるほどに“脚色”だらけであることが分かってきます。全然違うんですね。

息子はいないし、トムハーディーもいない。

つまり脚色してストーリーを無理やり膨らませてるんですね。

だってクマに襲われて蘇っただけじゃストーリーとして薄っぺらい気がしたんでしょう。

けどこれって実話といっていいのかな?

実話として信じて観た人を半分は騙してませんか?観客は「実際にあった驚異の実話」として受け止めやすく、歴史認識を歪めるリスクもあるのでは?

誰かスタッフ言わなかったのかな?

「ほとんど創作じゃないスか!」って。

トータル、「ディカプリオが頑張ってた」しか印象に残ってないです。

「大自然が綺麗だった」とか意見ありますけど150分もずっと大自然をみせられてもな…

大自然は5分で飽きるんで。




ディカプリオの執念

ディカプリオはだいぶ身体はってましたね。

なにがなんでもオスカー取りたかったんでしょうね。

いままの映画以上に色々身体はってました。

寒さをしのぐため馬の内臓を取り除き裸で中に入るシーンはよかったです。

ディカプリオはオスカー取ったのでそろそろ抑えた役も観てみたいですね。

こんな毎回全身全霊で挑んでたら寿命縮みますよ。

もはや『タイタニック』の頃の爽やかイケメンな風貌はどこにもありません。

顔のシワとかもうジャック・ニコルソンかと思いました。

「なんとしてでもオスカーを取るぞ」という執念みたいなものを感じました。

正直いって、彼が心配です。

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