思い出のマーニー【ネタバレ感想】同性愛?夢遊病?一夏のミステリー?

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アニメ

基本情報

・ タイトル:思い出のマーニー(英題:When Marnie Was There)

・ 公開年:2014年7月19日(日本公開)

・監督:米林宏昌(よねばやし ひろまさ)

・原作:ジョーン・G・ロビンソン
児童文学『When Marnie Was There』(1967年発表)
※映画では舞台をイギリスから日本・北海道に置き換えています。

・脚本:丹羽圭子、安藤雅司、米林宏昌

・制作:スタジオジブリ

・音楽:村松崇継(むらまつ たかつぐ)

・主題歌:「Fine On The Outside
歌:プリシラ・アーン(アメリカのシンガーソングライター)

・上映時間:103分

・受賞歴・ノミネート:

  • 第88回アカデミー賞 長編アニメ映画賞ノミネート(2016年)
  • アヌシー国際アニメーション映画祭2015 コンペティション部門正式出品

あらすじ

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主人公は、喘息の療養のために親戚の住む北海道の田舎町に預けられた少女・杏奈(あんな)。人との距離をうまく取れず、心を閉ざしがちな彼女は、ある日「湿っ地屋敷」と呼ばれる古びた洋館で、金髪の不思議な少女・マーニーと出会います。時代や現実を超えたような友情が芽生える中、杏奈は自身の過去や、マーニーの秘密に触れていく――というミステリアスで感動的なストーリーです。

ネタバレ感想

確か宮崎駿が引退した後のジブリの作品。

監督は米林監督で前作の「借りぐらしのアリエッテイ」は個人的には酷い印象しかなかったけどこの映画、私は好きです。

公開当時映画館に観に行ったけどこの映画の持つ不思議な世界観に数日浸っていた記憶がある。

手放しには賞賛できない部分もあるけどそれを踏まえてネタバレ感想を。

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まずこの主人公の杏奈、個人的にはちょっと苦手。

しょっぱなからいきなり「自分が嫌い」ってセリフを発し、ジブリっぽくないちょっとメンヘラ気質な感じの女の子。

「外側の人、内側の人」ってちょっと何言ってるのかわかんないし。

あぁ、これ厨二病煩わしてる主人公なのかと若干身構える。

杏奈は血が繋がってない親に育てられその親が市から金を貰ってる事を知り自己の存在にいまいち価値を見出せないでいる。

そんな杏奈は夏休みの間、療養の為おじおばがいる自然豊かな北海道へ一人で泊まりにいくことに。

この夫婦はかなり愛想よくておばさんの笑い声は「魔女の宅急便」のおそのさんを彷彿とさせる様な豪快な笑い方。

だけどなんだかいい人たち過ぎてちょっと違和感を感じるのは自分だけか。

そして話のメインは近所にあるヨーロピアンな古屋敷に何故か夕方から夜にかけて出てくるの金髪の少女マーニー。

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てか、完全にこれお化けだろ。

可愛いらしい子ではあるんだけど杏奈と喋ってるのに時折「カズヒコ」と呼び始めたり微妙に薄気味悪さもあったり。

思えばサイロなど所々ホラー要素も随所に散りばめられていたりやっぱりこの辺もジブリ感は希薄かも。

杏奈とマーニーのいちゃいちゃは友情を通り越してレズビアンにしか見えない。

なんかちょっと冷や冷やするというか。

女の子っての友情ってあんな感じなの?

これが男同士だと観れたもんじゃないだろうな。

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物語の最後の最後にはマーニーが自分の祖母であることがわかり伏線を気持ちいいくらいに回収してくれる。

杏奈は幼い頃に一年間だけマーニーに育てられその記憶の追体験をしてたみたいなオチ。

いわゆるデイビッド・フィンチャー監督の「ファイト・クラブ」のタイラー・ダーデンみたいな感じか。

イギリスの児童文学を北海道という設定にもってくる力技みたいなのは感じるけどまぁそこまで批判的になるほど違和感は感じなかったかな。

それよりもこれからどうなるんだろう?みたいな物語の推進力が最後までダレることなくみせてくれる。

音楽は久石譲じゃないけどピアノを主とした少しセンチメンタルでノスタルジックでミステリアスな楽曲がこの映画を盛り立てる。

エンディングのアコースティックな洋楽もいい感じ。

伏線をきっちり回収する映画って案外一回観れば十分ってのが多いんだけどこの映画はすでに3回目。

夏、ミステリー、情緒的…

なんとなくこの映画の持つ魅力に惹きつけられる。

なんだかんだ数年後の夏にまた観るんだろうな。

コメント

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