ドラマ続編映画『グランメゾン・パリ』グランメゾン・パリ感想|王道なのに胸が熱くなる“あの展開”の理由とは?

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人間ドラマ

基本情報

タイトル:グランメゾン・パリ

公開日:2024年12月30日

上映時間:117分

製作国:日本

配給:東宝、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

監督:塚原あゆ子(ドラマ版と同じく)

脚本:黒岩勉

料理監修:小林圭(アジア人初のフランス三つ星シェフ) 。

あらすじ

『グランメゾン東京』で三つ星を獲得した後、尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)はフランス・パリに新店舗「グランメゾン・パリ」を開業します。本場フランスでの挑戦は、食材調達の困難や文化の壁など多くの試練に直面します。ある日、ガラディナーでの失敗をきっかけに、尾花はかつての師匠と「次のミシュランで三つ星を獲れなければ、店を辞める」という約束を交わすことになります 。

ネタバレ感想

テレビドラマ「グランメゾン東京」、そしてスペシャル版を経ての映画版。

「なぜパリなのか?」、「なぜ窪田がいるのか?」を無視すればスペシャル版を観てなくても問題ない。

最初に上映時間を見るとほぼ2時間。

ドラマは1クールで三つ星まで丁寧に描いていたのにパリ編はたったの2時間なのには少し不安がよぎった。

そしてやっぱり結果的にはもう30分くらい欲しかった。よく言えば無駄がない。

だけどドラマ版はその無駄とも思えるシーンがキャラクターたちの人間味を膨らませていた。

この映画に限らずだけどドラマから映画版になると新キャラクター達が極端に薄っぺらくなるのはそのせいだ。

この作品、前半と後半で大きく作品のトーンが変わります。

前半は観ていてしんどくなるほどピリピリしてる。三つ星に取り憑かれた昔の尾花に戻っている。え?なにこのキャラ変?あと倫子に対しての上からな発言とか凄い嫌。ヒヤヒヤする。

尾花は自分1人の力の限界を知り、仲間が実は自分を助けてくれた事を知り、仲間に頭を下げみんな協力得ようする後半戦は一気に引き込まれた。

やっぱりチームで何かを成し遂げるって王道の流れなんだけどジャンプ的で日本人はみんな大好き。

その為に前半の尾花はあんな「嫌なやつ」だったのか。布石としては十分。あからさまだけど。

そう、大どんでん返しとか期待しちゃいけません。そう言うのではないのです。既定路線です。王道のドラマは頭を空っぽにして観るのです。

パリでの仕入れの話。

結果、あの韓国人パティシエの借金による放火に同情&迷惑かけたコンテチーズ買い占めのおかげで信頼した市場の人たちから最高の食材を仕入れさせてくれる事になったわけだ。

暴力&爆破は映画だから無理に入れたのかな?爆破シーンは果たしているのかどうがは不明。

肝心のコース料理だけどいくつか味が想像つくものがあったけど素直に独創性豊かでした。特にメインの数種類の肉を閉じこめたパイ包みは食べてみたいと思った。

藁とか、鱗焼きって日本の飲食店ではいまやどこもやってて珍しくないんだけど、本当に想像を超える料理になってるのかな?コース値段はいくらくらいなんだろう?気になる。

一般の日本人はみんながみんなフレンチに精通してるわけじゃないからリンダの解説が料理をわかりやすくしていた。今回いい解説者でしたね。

サービスは料理を運ぶタイミングも計算してたり、料理チームだけでなく「サービスの重要性」もちゃんと描いてたのが良かったです。

レストランはシェフたちだけのものじゃない。

僕はかねてからレストランはサービスの重要性を説いてます。

だっていくら美味しくてもサービスが台無しにするパターンも大いにあり得るし。

最後は三つ星を獲得することになるが、まぁそこはドラマの構成上約束されたようなもの。にしても終わりは結構あっさりとしてます。

スピーチは倫子さんの時の方が良かった。もうちょい余韻は欲しかったかな。

あと劇中思った以上に役者たちはフランス語話しててめちゃめちゃ努力したのが伝わってきました。

「これを映画にする必要あるの?」というレビューも見えるが、劇中の音楽の重要性を話しておかなければならない。

壮大なオーケストラによる音楽によって物語を盛り上げ、特に最後のコースのシーンは胸をうたれる。

「映画にする必要あるか?」と言われたらまぁこの音楽でしょうね。

ちなみに山下達郎のエンディングではないのはなぜ?

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