【考察】映画『フライト』あらすじ・感想・ラスト解説|デンゼル・ワシントンの圧倒的演技と人間の弱さ

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アメリカ映画

【2012年に公開された映画『フライト(Flight)』は、主演デンゼル・ワシントン、監督ロバート・ゼメキスによるヒューマンドラマであり、航空機事故を題材にしながらも、その核心は人間の弱さ・贖罪・真実と向き合う勇気を描く作品です。
予告編だけを見ると「スリリングな航空パニック映画」と思われがちですが、実際は主人公の内面に迫る心理ドラマ。
第85回アカデミー賞で主演男優賞・脚本賞にノミネートされ、公開当時から高い評価と議論を呼びました。

さて、今回は本作について完全ネタバレ感想をお送りします。

基本情報

タイトル
フライト (Flight)

公開日

  • アメリカ:2012年11月2日
  • 日本:2013年3月1日

上映時間
138分

ジャンル
ドラマ/スリラー

監督
ロバート・ゼメキス

脚本
ジョン・ゲイティンズ

出演

  • デンゼル・ワシントン(ウィップ・ウィトカー機長)
  • ドン・チードル
  • ケリー・ライリー
  • ジョン・グッドマン
  • ブルース・グリーンウッド




あらすじ

天候不良の中でのフライト中、旅客機が制御不能に陥る。ベテラン機長ウィップ・ウィトカーは驚異的な操縦技術で機体を逆さまにして緊急着陸させ、多くの命を救う英雄となる。しかし、その後の事故調査で、彼の血中からアルコールと薬物が検出され、英雄か犯罪者かという議論に発展していく。人間の弱さと贖罪を描くヒューマンドラマ。

実際の事故との関連性

『フライト』の事故シーンは完全なフィクションですが、部分的にアラスカ航空261便墜落事故(2000年)から着想を得たとされています。

同事故でも操縦不能状態から一時的に機体を反転させた記録があり、この映画の逆さ飛行はそこにインスパイアされたものと言われます。




評価・受賞歴

  • アカデミー賞:主演男優賞(デンゼル・ワシントン)、脚本賞ノミネート
  • ゴールデングローブ賞:主演男優賞ノミネート
  • Rotten Tomatoes批評家スコア:77%(観客スコアは75%)




タイトルはいかがなものか?

のっけから墜落シーンが凄いです。全く目が離せません。

主人公のデンゼルワシントンは飛行機の操縦士。

そんなデンゼルワシントンの操縦する飛行機が乱気流に逢い飛行機は急降下。

絶対絶命のピンチのところ彼の操縦で死亡者は出たものの100名以上の命は助かります。

この件でデンゼルワシントンは一躍ヒーローとして扱われるんですが、

話はここからでアルコールとコカインをフライト直前にやってた事が問題となり

一気に容疑者となってしまうという話です。

予告を見る限り、無罪なんだけど罪をきせられるみたいな作りだったんですけど結果、

コイツめちゃくちゃ黒じゃないですか。

この映画って「クライムサスペンス」みたいな感じで宣伝されてましたけど実は「アルコール依存症」の話です。

宣伝する人たちはこの映画をちゃんと観たんですかね?

監督は「意図と違うけどお客さんが観にきてくれたらいいや」的な感じでしょうか。
だから「思ってたのと違う」って人結構いるみたいですね。

『フライト』は派手な航空パニック映画と思われがちですが、実際には人間の弱さと贖罪を描く心理ドラマです。

事故シーンは圧巻ですが、それ以上に心を打つのはラストで主人公が初めて「真実」を語る瞬間

飛行機事故のスリルと、深い人間ドラマを兼ね備えた傑作であり、デンゼル・ワシントンの代表作の一つです。




デンゼル・ワシントンの圧巻の演技

デンゼル・ワシントンは演技がうまいですね。

どうしようもないアル中で飲むと気性が荒くなり危ない奴になるんです。

でも全然酒をやめられない。

ホントにどうしょうもない奴だしダラダラ続くんですけど何故か観てしまう。

フライト中の事故は彼の責任ではなくむしろ大勢の命を救ったのにも関わらず、フライト前の大量の酒とコカインのせいで殺人罪に問われてしまう。

さて、彼はどうなるでしょうか?

といった内容です。

勘のいい方ならわかるでしょ?

あの『フォレスト・ガンプ』を撮ったロバートゼメキス監督が「飲酒運転を肯定する様な作り」にするわけがない。

見所はラストです。

ホントにあのデンゼルワシントンの演技の間にドキドキさせられました。

映画観ていて久々の感覚だったかな。

展開も地味ながらも演技でみせてくれた感じです。

観終わってデンゼルワシントンに心の中で拍手を送りました。

ただし終始、酒の話だったんで「フライト」ってタイトルは少し違う気がしました。

「アル中フライト」に変えたほうがいいですね。

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