2021年にWOWOWで放送された連続ドラマW『インフルエンス』は、近藤史恵の同名小説を原作に、鈴木保奈美、橋本環奈、葵わかな、吉川愛ら実力派が集結した心理サスペンスドラマだ。全5話という短さながら、観る者に深い余韻を残す一作となっている。
本記事は存分にネタバレ全開で考察していくとする。
基本情報
- タイトル:連続ドラマW 『インフルエンス』
- 配信開始:2021年3月20日~(WOWOWプライム放送/WOWOWオンデマンド配信)
- 話数:全5話
- 原作:近藤史恵『インフルエンス』(文藝春秋/文春文庫)
- 脚本:篠﨑絵里子
- 監督:水田成英(およびヤングポール)
- 制作:WOWOW×角川大映スタジオ
- ジャンル:心理サスペンス/ヒューマンドラマ
主要キャスト
- 橋本環奈:戸塚友梨(軸となる女子高生)
- 葵わかな:坂崎真帆(転校生)
- 吉川愛:日野里子(幼馴染で家庭環境に問題あり)
- 鈴木保奈美:及川トモミ(小説家、事件の真相に迫るキーパーソン)
- 白洲迅:夏目俊哉(刑事)
- 大塚寧々、宮近海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.) も出演
あらすじ

地方の団地に住む読書家の高校生・戸塚友梨は、同級生の日野里子が祖父から性的虐待を受けていると知りながら助けられず、疎遠になっていた。一方、転校生の坂崎真帆と親しくなり友情を深めるが、暴漢から真帆を庇った行為が思わぬ事件へと発展し──。その後、三人の友情と罪は続く展開へと繋がる。
及川トモミ(鈴木保奈美)は小説家として事件の裏側を掘り下げ、「友梨」と名乗る女性から「私と友人が犯した殺人を小説にして欲しい」と依頼され、事件に深く関わっていく存在だ。
おそらく原作はすごくよくできているんでしょう。
それがよくわかるドラマでした。
ドラマもそんなに悪いわけじゃないけどラストはどこか盛り上がりに欠け、尻すぼみ感がある。
結局、大塚寧々が「友梨」じゃなかったという設定は多少ホラーチックでドキドキさせられたが、実は「友梨の友達」という思ったより普通のオチでした。まぁ、橋本環奈と大塚寧々って似てないしね。
友達を守るために人の命を殺める。
本作はそんなズレた友情物語。
「みんなと同じがいい。目立つといけない。」そんな考え方だった昭和の時代で何かすればすぐに噂話の的にされる。いやぁ、窮屈ですねぇ。
地方の団地暮らしという閉鎖的なコミュニティーで生活する彼女らはまるで刑務所のように感じてしまいました。
孫に手を出すキモさMAXの里子の祖父は確かに殺されていいくらいだが、そんな里子の苦しみを前に友梨は行動できなかった過去を背負っている。
この「負い目」という感情がこの物語を一気に加速させていく。
3人は「誰かを守るため」に一線を越えた。だが守りたかったのは相手か、自分が抱える負い目か。
友情ゆえの殺人。正義感と愛情、そして恐れと依存が複雑に絡み合い、誰もが誰かの“影響=インフルエンス”を受けながら、道を踏み外していく。
なんなんでしょう。凄くモヤモヤするのが、彼女たちは人を殺しておいて友梨一人が罪を被り、他の2人はのうのうと自分の人生を生きてる。
これってどうなんでしょう?これ友情かね?
確かに里子の子供のことがあるからというのもわからないでもないが、仮にも殺された遺族もいるんだから、この辺の描き方はちょい疑問です。
友梨も友達少なすぎじゃないかな。率先して友人を作ってないように思えるけど、友人は自分の世界を広げてくれるもの。昔の友達もいいけど、どんどん積極的に友人関係を広げていくと自分の視野も広がりますよ。
あとは夏目って刑事も友梨への近づき方が気持ち悪い。
注文した本が入荷したら「あなたから連絡もらえませんか?」って普通に気持ち悪いっしょ。
橋本環奈は、今までのアイドル的なイメージを払拭するシリアスな演技で注目されたし、吉川愛の複雑な家庭環境に苦しむ演技にも引き込まれた。葵わかなも、裏表のある人物をうまく表現していた。
鈴木保奈美演じる及川トモミは、過去の事件に迫る語り部のような立ち位置で、作品全体に静けさと深みを加えていた。
殺人を犯してる女性たちの話なのになぜか青春チックな感じで終わるし、重すぎず軽すぎず、展開もあって全体的にはそこそこ楽しめた。
が、これは小説の方が多分よさそうなんだろうなと感じるのは昭和のノスタルジックな空気感がドラマだとリアルじゃないからかも。彼女たちのメイクとか今時だしね。
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