【感想・考察】映画『ステイ・フレンズ』——“友だち+セックス”は成立する?恋愛映画の悲しい現実

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アメリカ映画

「ラブストーリーって本当にパターンないよなぁ。」と観てから毎回思ってしまう私です。本作もまさにそれ。

本稿ではネタバレ全開で考察というか感想を述べていきます。

基本情報

公開:2011年/アメリカ

監督:ウィル・グラック(『小悪魔はなぜモテる?!』)

出演:ジャスティン・ティンバーレイク、ミラ・クニス、パトリシア・クラークソン、リチャード・ジェンキンス、ウディ・ハレルソン、ジェナ・エルフマン ほか

上映時間:約109分

ジャンル:ロマンティック・コメディ(メタ系)

あらすじ

NYを拠点に、有能な人材のヘッドハンティングをしているジェイミーは、LAで活躍する敏腕アート・デイレクターのディランを転職させるため彼をNYに招待する。
会話をするうち二人は、自分たちの恋愛観が似ていることに気づく。二人とも多くの恋で失敗してきたため、恋愛そのものを楽しむことができなくなっていた。
思い切って転職を決め、NYに住むことになったディランとジェイミーは、あっという間に仲の良い友達になった。
しかしある時ジェイミーがもらした「セックスしたいわ」という一言をきっかけに、二人は、恋愛ナシ、感情ナシ、甘い言葉厳禁を条件にセックス・フレンドになることにした。
理想的に思われた関係だったが、ちょっとしたことから、今までのオトクな関係に微妙なズレが生じてきて―。
友情にセックスが加わっても、男女の友情は成立するのか?

タイトルの疑問

これはこの映画に限らずなんだけどなんで邦題で変えちゃうんだろう?

これは邦題のタイトルをつけた人間の目線が入ってしまって客足を遠ざけてしまう危険な行為だと思います。

本題は「Friends with Benefits」。

いまは恋愛なんてしたくなくて縛られることなく自由にいられてヤリたい時にやれる都合のいい関係だから「利益」ってタイトルにしてるんだからこの邦題はなんだかニュアンスが若干変わる気がするんだけど…

変えるなら「セフレ」で良くね?それだと直球過ぎるか。

簡単に言うとセフレから恋愛に発展するラブコメ。

「セックスのみ、恋愛はなしね」って本人達が必要以上に言ってたんだけどそのセリフいる?

あたかもセフレから恋愛に発展しますよーっていう前フリに聞こえてしまって少しあざとさを感じてしまった。まぁ映画のテーマだから仕方ないんだろうけど。

ぶっちゃけあらすじを読んでもらえたらなんとなくオチまでわかる薄っぺらい内容です。

女優のミラ・クリスは「ブラック・スワン」の時からビッチ臭がしてたけど今回も雰囲気と印象は変わらず。

なんでしょうか、美人だとは思うけど清潔感みたいなものが希薄ではあるかな…すみません、個人の見解です。

こういうのはもっと清純ぽい子の方がリアルだったりするんだけどな。

「え、こんな子がセフレになるの?」みたいな。

内容は喧嘩があって結ばれるみたいな超ベタベタな王道ストーリーなのでドキドキすることは皆無です。

いままでも散々作られてきたラブコメを演者を変えて作り直しただけです。

そもそも身体からの関係→恋愛なんていまさらテーマとして取り上げるまでもないのではないかな。

何か監督らしい新しいアプローチで見せてくれるのならまだしも、こうして擦られまくったテーマには何にもなかった印象です。

色んなジャンルあるけど恋愛映画って極端に展開のパターン少ないよね。毎回同じ事の繰り返しな気がする。

確かに恋人関係になると相手の所有物になり縛られるって感じはあるけど、セックスまでしてて飯食ってお互いなんでも話せて…って

もはや恋人と変わらなくない?

恋人って一体何なんでしょうかね。

男女の友情については永遠にどっちもお互い同じベクトルでいるってことなんてあるんだろうか?

男女の友情とは非常に絶妙なバランスの上に成り立ってるものでずっと二人でいればいずれはどちらか一方が意識し出すのではないかな。そしてどちらかは覚めていく。

男は女を求め、女は男を求める人間の本能には逆らえないんだからそういう期間は遅かれ早かれ終わってしまうものだと思っている。

男女の友情はあり得るか?

私の答えとしては「あり得ることはあり得るけど、長くはもたない」かな。

映画としてはだいぶライトでサラッと観れます。

カップルで観るには特に大きな失敗はないかと思われますが、特に何も得るものがないので暇つぶしにうってこいです。

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