1995年に公開された映画『ジュマンジ』。
数十年の時を経て、ふとしたきっかけで再鑑賞してみたところ、当時とはまた違った感情がこみ上げてきた。
この記事では、ロビン・ウィリアムズ主演の不朽の名作『ジュマンジ』(1995)を、今の視点で改めて観た感想を綴っていきたい。ネタバレも含むのでご注意を。
基本情報
公開日:1995年12月15日(アメリカ)、1996年3月20日(日本)
上映時間:104分
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー
監督:ジョー・ジョンストン
脚本:ジョナサン・ヘンズリー、グレッグ・テイラーほか
原作:クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本『ジュマンジ』
出演者: ロビン・ウィリアムズ(アラン・パリッシュ) ボニー・ハント(サラ・ウィットル) キルスティン・ダンスト(ジュディ) ブラッドリー・ピアース(ピーター) ジョナサン・ハイド(二役:父サミュエル&ハンターのヴァン・ペルト)
製作国:アメリカ
制作会社:トライスター・ピクチャーズ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
音楽:ジェームズ・ホーナー
視覚効果:ILM(インダストリアル・ライト&マジック)

小学生の頃に、キルスティン・ダンストに恋をした。
数十年経っても相変わらず可愛い。
彼女は外国人の女性として本当に魅力的に思えた女優さんだったし、数十年ぶりに観返してみても、あのチャーミングさは健在じゃないか。
すみません、おっさんの淡い恋心は置いといて、感想を。
初映画体験だった『ジュマンジ』
実はこの『ジュマンジ』、私にとって人生で初めて映画館で観た映画だった。
小学生だった当時、スクリーンの中でゲームが現実になるという斬新な発想に、ただただ圧倒されたのを覚えている。サイやライオンが町中を駆け回り、巨大な植物が家を飲み込み、家が水浸しになってワニが泳ぐ。
当時の自分には衝撃的すぎる映像体験だったし、映画の持つ可能性に興奮した。そしてこんな映画を作れるアメリカに嫉妬した。
今観るとCGは正直キツい。でもそれが味でもある
しかし流石にいま観るとCGがしょぼいですね。こないだ「学校の怪談」を観たけど時期的には同じくらい。悔しいがな、やっぱりアメリカには及ばない。
それでも今の目で観るとどちらもそれなりにチープ。でも逆にそれがノスタルジックな味わいになっている気もしないでもないし、この数十年のCG技術の向上って凄いなと思った。
「ゲームが現実になる」世界観の先駆け的存在
ゲームが現実の世界になる。
今でこそ「ゲームの中に吸い込まれる」「ゲームが現実になる」というアイデアはこすられまくったものになっているが、『ジュマンジ』はその原点とも言える作品だ。これ以降、この作品のコピーみたいな映画が量産されているが。
プレイヤーがサイコロを振るたびに、ゲームの出来事が現実世界に現れるという仕掛けは、当時の自分にとってはまさに夢そのものだった。
ラストが泣ける。親子の物語だったと気づく
ジュマンジをクリアしたことで、26年前に戻るアランとサラ。
子供の姿に戻りながらも、大人としての記憶を持ち帰ってしまうという展開に、最初は「え、それアリなの?」と思ったが、物語のラストで徐々にその記憶が薄れていく描写がある。
そしてジュディとピーターに再会したとき、2人はあの記憶をうっすらと覚えているような、いないような――。あえて曖昧にしたのかな?
自分が親になった今だからこそ、この家族や親子のつながりを描いたラストがより胸に響く。
ロビン・ウィリアムズの温かな存在感も、このラストに深みを与えていた。
エモーショナルで普遍的。親子で観たい一本
2025年の今、改めて『ジュマンジ(1995)』を観て思ったのは、
やっぱりこれは名作だということ。
今の子供たちには映像的に物足りないかもしれないけど、それでも一度は観ておいて損のない映画。
ロビン・ウィリアムズの演技、家族の絆、ゲームというモチーフの面白さ――すべてが詰まったアドベンチャー作品だ。
懐かしさと新しい発見をくれるこの映画、親子で観る休日にぜひおすすめしたい。
そして、キルスティン・ダンストがチャーミング過ぎる。