『Believe-君にかける橋-』は、テレビ朝日“木曜ドラマ”枠で2024年4月〜6月に放送された全9話のオリジナル連ドラマ。
脚本は井上由美子、主演は木村拓哉。テレビ朝日開局65周年記念作で、橋梁建設をめぐるサスペンス×ヒューマンドラマ。
本稿は本作のネタバレ全開で好き勝手に感想を述べていく。
基本情報
- 放送:2024年4月25日〜6月20日/木曜21:00(全9話)〔初回ほか一部拡大放送あり〕。
- 局・枠:テレビ朝日系・木曜ドラマ。公式サイトあり。
- 企画:テレビ朝日開局65周年記念。
- 脚本:井上由美子/監督:常廣丈太 ほか。
- 音楽:林ゆうき/主題歌:MAN WITH A MISSION「I’ll be there」。
- 配信:放送後はTELASAで全話配信(BD/DVDは2025/1/29発売告知)。
あらすじ

大手ゼネコンの土木設計者・狩山陸(木村拓哉)は、担当する「龍神大橋」で起きた崩落“事故”の責任を問われ、実刑判決で収監される。だが事件の裏に不自然な点が見え始め、狩山は“真相”と“無実”を証明するため、極限の選択をしていく——。手に汗握る逃走劇と、仕事・家族・信念をめぐる人間ドラマが交錯する物語。
主要キャスト(役名)
- 木村拓哉:狩山陸(帝和建設・土木設計部 技術部長/主人公)
- 天海祐希:狩山玲子(狩山の妻/病院の看護師長)
- 竹内涼真:黒木正興(刑事)/若松博通(施工業者の社長)※一人二役
- 斎藤工:秋澤良人(弁護士)
- 小日向文世:磯田典孝(帝和建設 社長)
- 上川隆也:林一夫(国立刑務所 第3区長)
- 北大路欣也:坂東五郎(坂東組 社長)※特別出演
- 山本舞香:本宮絵里菜(狩山の部下)/一ノ瀬颯:南雲大樹(同・主任) ほか。
今回もキムタクはキムタク
冤罪というか罪を被って刑務所へ入ったあとに、騙されたことに気付いて自らの無実を証明しようと脱獄するという既視感満載なドラマ。
さらに社長を信じて罪を被ったにも関わらず、社長が黒幕だったというお決まりのパターン。
敵対してた刑事がいきなり協力体制になるジャンプ的展開。
新鮮さは驚くほどないのに何故か最後まで観れてしまうのはなぜだろう?
しかし「キムタクは何を演じてもキムタク。まるで金太郎飴みたいな俳優」
とずっと罵られてきたけど、本作もやっぱりいつものキムタク。
そういう意味ではもはや凄い人なのではと思ってしまう。
刑務所に入ってるのにどこかキムタク様が抜けてないんですよね。
謎に喧嘩も強い設定なんなのか?
むしろボコボコにされて虐められるキムタクが観たかったのに。
刑務所に入ってるのになんかもっと汚くあってほしいと思ったのは自分だけではないはずだ。
塀を越えるのもなんであんなカッコつけるのか?
っていまさらキムタク主演のドラマや映画を観てる時点でこんなこと言っても毎回のことなので意味がないんだけど。
とは言いつつも、本作は比較的キャラクター的に比較的上から目線じゃないから観ててストレスは少なく、わりと普通の橋オタクのオッサンを演じてます。
ツッコミどころ満載
自分に着せられた罪を暴くために脱走。
「ショーシャンクの空に」の劣化版とでも言おうか、いたるところにありとあらゆるテンプレを持ってきたような作品。
オリジナリティとはなんでしょう?パクリのパクリはオリジナルなのです。
なぜか目の敵にする刑務官たち。所長は「存在を反省しろ」とかめちゃくちゃなディスりしとしてキムタクが脱走する際にいきなり協力し出すご都合主義的展開。
そもそもなんだけど磯田社長から「罪を被れ」と言われた時の記録をなぜ会社の部下に預けるのか?
自分が罪人になるのに他人をそんなに信用できる?そこは他人ではなく嫁や親族に渡しておきましょうよ。
それに竹内遼馬の演技が致命的にダサい。
どこかで見たことあるような既視感満載のキャラで役に追いついてない。嘘くさい喜怒哀楽が本当に無理でした。
あとテーマ曲が映画『グレイテスト・ショーマン』の曲っぽくてどういうテンションで聴いていいかよくわからなかった。
嫌味なき夫婦の絆
そうだ、なんでこの作品を最後まで観れたかというとキムタクと天海祐希の夫婦の感じが良かったからかな。
天海祐希がキムタクに対して最初は「何やってるの?バカじゃない?」という態度がだんだんと旦那の理解者が故に変わっていく。
いままでみたいに女性に妙に上からの役が多かったキムタク様が今回はむしろけちょんけちょんに言われるのは新鮮でした。恋愛ものじゃないからイチャつく感じもないし、長年連れ去った夫婦感が凄くよく出ててそれが唯一褒めるところかな。
病気と闘い弱音を吐くことなくムチャな夫を使用しようとする奥さん。天海祐希の彼女のサッパリとした清潔感は魅力が男臭いこのドラマに清涼感を与えていたようも思えます。
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